蝉川泰果 日本タイトル最年少2冠へ2差2位浮上 14番から4連続バーディー

[ 2023年12月2日 04:45 ]

男子ゴルフツアー 日本シリーズJTカップ第2日 ( 2023年12月1日    東京都 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70 )

6番、ティーショットを放つ蝉川泰果(撮影・藤山 由理) 
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 7位から出た蝉川泰果(22=フリー)が、9バーディー、1ボギー、1ダブルボギーでこの日ベストの64で回り、通算9アンダー、131で首位と2打差の2位に浮上した。66で回った中島啓太(23=フリー)が通算11アンダーで首位をキープし、蝉川と同じ2位に金谷拓実(25=Yogibo)が並んでいる。3人は第3ラウンドは同組で回る。

 力強いスイングでこの日のベストスコアを叩き出した。蝉川は17番パー5で300ヤードを大きく超える1Wショットでフェアウエーをキープ。残り185ヤードの第2打を7Iで2・5メートルにつけた。惜しくもイーグルは逃したが、14番からの4連続バーディーで64。「パットが良かった。ショットもボチボチだった」と振り返った。

 満足とまではいかないのは、ボギー直後の4番ダブルボギー。1打目を右に曲げ、2打目を木に当てるトラブルがあった。そこから立ち直れた要因には中島の賞金王決定を許した先週の試合の反省がある。賞金ランク3位から逆転の望みをかけた最終日は伸ばし切れず10位で終了。「自分はボードを見すぎたときに良くない傾向がある。自分のパットを打つ、打たないの判断を他人のスコアを見て判断しすぎている。その反省を踏まえて自分のプレーを心がけている」。一打に集中した結果、「バーディーが結構、続いた」。効果はてきめんだった。

 第3日は再び賞金王の中島、同2位の金谷と同組となる。ライバル2人について「自分に足りないものを持っている。どんどん吸収して自分も上の次元に行きたい」とリスペクトするものの、「ゴルフは何が起こるか分からない」ともちろん頂点を目指す。

 蝉川はアマ時代に日本オープンを勝っており、今回、日本タイトル2冠となれば、羽川豊の23歳363日を抜く22歳326日の最年少記録となる。2日間を終え、「自分らしくなってきた」という若き実力者。手応えとともに勝負の週末に向かう。

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