男子100キロ級・ウルフ “最後の五輪”パリ代表入りへ「勝ちにいく」 柔道GS東京大会

[ 2023年12月2日 04:30 ]

最終調整を行うウルフ・アロン(右)(撮影・久冨木 修)
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 柔道の24年パリ五輪日本代表選考会を兼ねたグランドスラム(GS)東京大会は2日、東京体育館で開幕する。残る五輪代表未決定階級は男子60キロ、100キロ、女子63キロ、78キロ級の計4階級。1日には都内で日本選手の最終調整が報道陣に公開され、男子100キロ級で東京五輪金メダルのウルフ・アロン(27=パーク24)は、“最後の五輪”と位置付けるパリへ、不退転の決意を口にした。

 眠れる獅子ならぬ狼が、ついに覚醒の時を迎えるのか。決戦の日を2日後に控え、減量も残り2キロと順調な調整ぶりを見せるウルフは「仕上がりは今までよりいいと思う。外国人選手のレベルが高いが、そこで勝てば(選考で)プラスになると考えたい」と話した。

 東京五輪後は“バラ色のオフ”を過ごした反動で、体重が激増。金メダルを獲得した満足感からモチベーションは上がらず、実戦復帰は昨年10月とずれ込んだ。東京五輪後の国際大会は、5大会に出て優勝なし。代表争いでも飯田健太郎(旭化成)の後塵(こうじん)を拝すだけに、「どんな方法でもいいから勝ちにいく」と、泥くさく勝利を求める考えだ。

 男子100キロ級はウルフ、飯田ら各選手が国際大会で軒並み低迷。世界ランキングや大陸枠で最終決定する五輪代表だが、現状では出場枠の確保も危うい状況にある。「次の五輪は目指す最後の五輪と決めている」と決意を語ったウルフが、起死回生の優勝から五輪2連覇への権利を勝ち取る。

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