リーグワン神戸に「アレ」の使者が加入!! NZ代表の世界的名手レタリック&サベア

[ 2023年12月2日 06:00 ]

マスコットを手に笑顔を見せるブロディ・レタリック(左)とアーディ・サべア(撮影・中辻 颯太)
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 神戸にアレの使者がやって来た!ラグビーリーグワンの神戸は1日、神戸市内でシーズン開幕に向けた記者会見を行い、ニュージーランド代表109キャップのロック、ブロディ・レタリック(32)と同81キャップで国際統括団体ワールドラグビーの年間最優秀選手に選ばれたNo・8アーディ・サベア(30)が意気込みを語った。W杯フランス大会で準優勝へ導いた世界的名手の2人。悲願の初優勝へ、9日のリーグ開幕・三重戦(ノエスタ)から出場できる見通しだ。

 オールブラックスでも中心選手だった2人の加入に期待は膨らむ。W杯フランス大会決勝・南アフリカ戦で先発したレタリックとサベアが、開幕を翌週に控えた会見に出席。2019~21年以来の復帰で共同主将を務めるレタリックは「戻ってくることができてうれしい。神戸をトップに押し戻すことが自分に与えられた役割だ」と意気込みを示した。

 昨季は5勝11敗で12チーム中9位と低迷。福本正幸チームディレクターが「悪夢のようだった」と振り返ったように、西の名門にとっては屈辱的なシーズンだった。18年度にトップリーグを制して以降、タレントをそろえながら頂点から遠ざかる中、世界屈指の実力者2人が加入した意味は大きい。

 世界最強ロックでニュージーランド代表キャップ109のレタリックに負けじと、サベアも圧倒的な実績を誇る。同キャップ81を誇り、今年10月には国際統括団体ワールドラグビーの年間最優秀選手に選ばれた。パワー、スピード、運動量と全てを兼ね備える大型FWは「自分の強みは激しさだけど、ラグビーIQ(の高さ)にも注目してほしい」とアピールした。

 関西に本拠を置くプロ野球の阪神やオリックス、サッカーJ1の神戸が優勝。主将のWTB山下は「(他競技で)神戸や兵庫を代表するチームが優勝した。続いていくしかない」と語った。レタリックは11月25日、サベアは同27日に来日したばかりだが、三重との開幕戦から出場できる見通しだ。新たに指揮を執る元オーストラリア代表監督のレニー・ヘッドコーチの下、超大物を加えた神戸が巻き返しの態勢を整えた。 (西海 康平)

 ◇ブロディ・レタリック 1991年5月31日生まれ、ニュージーランド出身の32歳。スーパーラグビーのチーフスなどを経て19年に神戸に加入。21年に退団し、チーフスに復帰。ニュージーランド代表キャップ109でW杯は3度出場。2メートル4、121キロ。ロック。

 ◇アーディ・サベア 1993年10月14日生まれ、ニュージーランド出身の30歳。これまでスーパーラグビーのハリケーンズなどで活躍。ニュージーランド代表キャップ81で7人制の代表歴もある。兄ジュリアンは元オールブラックス。1メートル88、102キロ。No・8。

 ≪共同主将の山下≫レタリックとともに共同主将に就任したWTB山下は「凄く光栄なこと。しっかりコミュニケーションを取って、より良いチームになるよう引っ張っていけたら」と意気込みを示した。チームは新シーズンに向けて厳しい練習を積んでいるという。今季は優勝を目標に掲げ、「優勝を目指せるだけの自信もつきましたし、そこだけしか見てない」と言葉に力を込めた。

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