【TOTOジャパンC】“ダイヤモンド世代”神谷そら カラッと切り替え!逆転Vで米ツアーへ2差

[ 2023年11月5日 04:45 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第3日 ( 2023年11月4日    茨城県 太平洋クラブ美野里C=6598ヤード、パー72 )

17番、稲見萌寧(左)と笑顔でグリーンへ向かう神谷そら(撮影・会津 智海)
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 6位から出た神谷そら(20=郵船ロジスティクス)が8バーディー、1ボギーの65で回り通算18アンダーに伸ばし首位と2打差の4位に浮上した。最終日は逆転でツアー3勝目を狙う。ともに66をマークした畑岡奈紗(24=アビームコンサルティング)と桑木志帆(20=岡山御津CC)が20アンダーで首位を守った。40位で出た渋野日向子(24=サントリー)は68で回り10アンダーの29位に順位を上げた。

 8つ伸ばして迎えた18番に落とし穴があった。神谷の第1打は右ラフとセミラフの境目に止まった。残り142ヤード。「モサモサした所にすっぽり埋まっていた」。難しいライから9Iで放った第2打はグリーン右手前の池へ。さらにドロップ後、25ヤードのアプローチはピンをオーバーした。

 ダブルボギー覚悟の場面で7メートルのフックラインをねじ込み“ガッツボギー”で切り抜けた。喝采を浴びた20歳は「WOW!ですね」とその時の感情を表現し「セカンド地点に着いた時に嫌な予感はした。池に入れたことを考えたらパットが入っていいイメージで終われた」とうなずいた。

 序盤からパットが決まらずフラストレーションがたまる展開。7番でようやく1メートル弱の好機をものにして流れをつかみ、その後はバーディーを量産した。

 この大会は初出場。海外選手とのラウンドも楽しんでいる。初日は勇気が出なかったが、第2日は「自分から会話しようとスタート前に思った」。同組の林希妤(リン・シユ、中国)に自ら話しかけ「米ツアーに向いているよ」とうれしい言葉ももらった。「話してくれて楽しかった。100ヤード以内は絶対2~3メートルにつけてくる。技術的にも勉強になった」と目を輝かせた。

 首位と2打差で最終日を迎える。逆転優勝で米ツアー出場権が手に入る。将来的な海外挑戦の意向を持つ神谷は「行きたいと思っているけど順位のことは考えていないので、そうなったら家族会議をします」と笑わせた。

 プロ初年度の今季メジャーを含む2勝を挙げているダイヤモンド世代の逸材は、元アマ世界1位で今年6月のプロ初戦で優勝したローズ・チャン(米国)を「同い年と思えない成績で凄い。練習をずっと見ていた」と意識している。上位で争う最終日に向けて「負けないように頑張るぞ」と無邪気に笑った。

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