【全日本女子相撲選手権】中量級は山中未久が通算8度目V 今月下旬のコンバットゲームズへ弾み

[ 2023年10月2日 08:00 ]

各階級の個人戦優勝者(左から)超軽量級・小宮山結月、軽量級・岸本はな、中量級・山中未久、軽重量級・石井さくら、重量級・野村紗矢香、無差別級・久野愛莉
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 全日本女子相撲選手権大会が1日、京都府宇治市の山城総合運動公園体育館の特設土俵で行われた。

 6階級に分かれて争われた個人戦。最も軽い超軽量級(60キロ未満)は、小宮山結月(東京・上野高2年)が鮮やかな出し投げや豪快な投げで勝ち進んで頂点に立った。小中学生時代に同大会で日本一を獲っており、一般の部では今回が初優勝となった。

 軽量級(65キロ未満)は、岸本はな(静岡・飛龍高1年)と、昨年のワールドゲームズ金メダリストの奥富夕夏(25=リバーサルジム新宿Me,We)が決勝に進出。ひねり技を得意とする奥富が右を深く差して左前ミツの絶好の体勢をつくったが、相手の出血による“待った”で取り直しに。今度は奥富が中に入って寄っていくところを、岸本が左からの上手投げで逆転勝ちし、一般の部初出場で初優勝を決めた。

 中量級(73キロ未満)は、山中未久(29=京都・クレオテック)が優勝。13年以前の中量級(65キロ未満)と現在の軽量級(65キロ未満)を含め、計8度目の日本一となった。普段は軽量級を主戦場としているが、7月の全日本岐阜大会に続いて中量級で出場。減量の負担を考慮して階級を上げた今大会、もろ差し速攻の圧倒的な内容で勝ち進んだ。決勝の相手は、立命館大の後輩にあたる松本渚(24=鳥取・Genky)。左四つがっぷりから、相手の上手投げを封じながら体を寄せていって寄り倒しで勝負を決め「狙っていた」という2階級制覇を達成した。

 10月21~22日にサウジアラビアで行われる国際大会・コンバットゲームズには、軽量級(65キロ未満)で出場予定。10年前の前回大会で世界一に輝いており、それ以来の奪還を目指す。「今シーズン最後の国内の大会を優勝で締めて、良い流れでもっていきたい。その気持ちだけでした」。3週間後に控える照準へ、最高の結果で弾みをつけた。

 ▽超軽量級(60キロ未満)
優勝 小宮山結月(東京・上野高2年)
2位 津谷奏夏(秋田・大館鳳鳴高2年)
3位 古瀬愛恵(神戸親和大3年)
3位 早川奈津美(立命館大2年)

 ▽軽量級(65キロ未満)
優勝 岸本はな(静岡・飛龍高1年)
2位 奥富夕夏(25=東京・リバーサルジム新宿Me,We)
3位 田村仁愛(神戸親和大1年)
3位 新阜夏夢(鳥取城北高1年)

 ▽中量級(73キロ未満)
優勝 山中未久(29=京都・クレオテック)
2位 松本渚(24=鳥取・Genky)
3位 長谷川心響(青森・木造高1年)
3位 水沼ひかる(23=愛媛県社会福祉事業団)

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