【全日本女子相撲選手権】静岡県が団体準優勝 熱海富士の妹・武井陽奈がケガを抱えながら奮闘

[ 2023年10月2日 09:15 ]

静岡県チームの先鋒として団体戦準優勝に貢献した武井陽奈
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 全日本女子相撲選手権大会が1日、京都府宇治市の山城総合運動公園体育館の特設土俵で行われた。23チームが参加した団体戦は、無差別級優勝の久野愛莉を擁する石川選抜が初優勝を果たした。

 決勝で敗れたのは静岡県チーム。飛龍高の武井陽奈(3年)、岸本はな(1年)、静岡県立大2年の福里愛美の3人で健闘した。

 先鋒の武井は、個人戦軽量級1回戦で柴田歩乃佳(立命館大3年)に敗れた相撲で左肩を負傷。痛みに耐えながらの団体戦出場となった。1回戦はその影響もあって本来の相撲が取れず敗れたが、中堅と大将が勝ってチームは2回戦に進出。「後ろの2人が強くて安心した。周りが奮い立たせてくれた」とそこから調子を上げ、内掛けや肩透かしからの押しなどケガを感じさせない動きで団体戦の勝利に貢献して決勝まで勝ち進んだ。大健闘の準優勝にも「勝ちたかったです」と悔しさをにじませた。

 武井の兄は、大相撲秋場所で11勝を挙げて幕内優勝決定戦に進出した熱海富士(21=伊勢ケ浜部屋)。2日前には、母校を訪れた兄に稽古場で軽く相撲を取って胸を出してもらい「いつも通り頑張れよ」と激励の言葉を受けた。「本当にすごいなと尊敬しています」。熱海富士に負けない気迫の相撲を見せ、高校生活最後の大会を終えた。


 ▽団体戦
優勝 石川選抜(谷口愛、久野愛莉、黒坂麻樹)
2位 静岡県(武井陽奈、福里愛美、岸本はな)
3位 東京・白鳥(小宮山結月、奥富夕夏、石井さくら)
3位 鳥取県C(島袋心海、後藤なぎさ)

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