国体準V男・照英が熱く語る やり投げ北口選手、世界新も金も期待できる
陸上の世界選手権が19日からハンガリー・ブダペストで開幕する。日本勢の最大の注目は、女子やり投げで2大会連続メダル獲得を目指す日本記録保持者の北口榛花(25=JAL)。陸上をあまり知らない“ニワカ”読者のため、男子で国体準優勝の経歴を持つ俳優の照英(49)が同種目を解説。あふれる熱量で種目や北口の魅力を語り、金メダル獲得&世界記録更新へ期待を込めた。
まず伝えたい。やり投げは、フィールド種目で花形なんですよ。大空を描くビッグアーチを見られるのは、この種目だけ。もっと応援してもらいたい。僕が北口選手の応援団長になりたいくらい!
やり投げはSNS映えしますよ。陸上競技界で一番きれいな筋肉のつき方をしています。彫刻のような体で漫画「北斗の拳」のキャラクターの集まりみたいな(笑い)。肩周りの広背筋が発達し、逆三角形で筋肉フェチにはたまらない…。さまざまなカラーリングのやりが回転する模様はまるで万華鏡。イケメン、イケ女も多くてキャラも立っている。ぜひ“推し”をつくってほしい。競技中の北口選手も冷静と情熱の間を楽しめているようで、可愛いですね。
さて、やりの重さは女子だと600グラム(男子は800グラム)。バスケットボールと同じくらいです。長さは2メートルほど。投てき種目で唯一、30メートルほどの助走が可能です。力がある選手が強いのではなく、走跳投、心技体がそろわないと記録は出ません。
特に助走スピードをやりの初速に伝えるリリースの瞬間は重要。野球でいうシュート回転をかけ、軽いやりを上空の風に乗せる技術も必要になります。助走を速くしすぎた場合は、体が制御しきれません。紙飛行機を遠くに飛ばすことが難しいことと同じです。急に向かい風に乗って、5メートル以上も自己ベストを一気に更新できるのも魅力。ダークホースが下馬評を覆すようなことも起こります。
そこで、北口選手。日大時代の投げ方を最初見た時、言っちゃ悪いですが…全然助走もできないし、スピードもない。力だけのパワー投げと思っていました。分かりやすい例を挙げれば、野球の中堅手による山なりのバックホームが理想の中で、捕手が盗塁を刺すような鋭い立ち投げのよう。バドミントンや水泳で培った肩の柔らかさや上半身の強さだけで投げていたのです。
ですが、今年5月のセイコー・ゴールデングランプリを現地で見た時は別格でした。昔はやりを後ろに引っ張って投げていただけが、やりを腰の位置に下げながら大きく旋回することで肩のしなりを生かした投げ方になっていました。細かった下半身も日大時代に比べて2倍くらい大きくなった印象でした。
助走が速くてうまい東欧の選手に比べれば、まだ助走が生かされていないように見えます。ですが、肩の柔らかさ、空を切り裂くアーチの描き方はピカイチ。下半身がもっと安定し、助走をもっと生かせればまだまだ絶対伸びる!
伸びしろも十分ですが、ブダペストでは日本人初の金メダル、さらに世界記録(72メートル28)更新も期待しています。いつか永遠に残る記録も残してほしい。日本人で世界記録を持っている選手はいないですから。バスケットボールの八村選手、野球の大谷選手のように、夢を与えるスポーツになる突破口に北口選手がなってほしい。もちろん、北口選手だけでなく日本選手全員を応援しています。(俳優)
◇照英(しょうえい)本名・高橋照英(たかはし・てるひで)。1974年(昭49)4月4日生まれ、埼玉県出身の49歳。鴻巣高からやり投げを始め、東海大時代の96年全日本学生選手権、ひろしま国体で準優勝。自己記録は73メートル90。世界記録98メートル48を持つヤン・ゼレズニー(チェコ)と同じ大会で対戦経験も。19年全日本マスターズ選手権(45~49歳クラス)で57メートル22で優勝。1メートル83。
《北口に死角なし》
2大会連続メダルを目指す北口は「誰が相手というより、自分の動きをしっかりできれば勝負できると思っている」と強調する。6月の日本選手権では準優勝に終わったが、その後は練習拠点のチェコに戻ってV字回復。最高峰のダイヤモンドリーグで2勝を飾り、7月のシレジア大会では自身の日本記録も4年ぶりに更新した。今月6日にドイツ・オッフェンブルクで行われた競技会でも最終6投目のビッグスローで逆転優勝するなど死角はない。
既に来夏のパリ五輪参加標準記録も突破しており、25日の決勝で表彰台に立てば五輪代表も決まる。金メダルへの期待も高まるが「メダルを獲って帰ってくるのが今年の目標。それだけを見て、着実にやっていけたら」と準備を進めている。
2023年8月17日のニュース
-
【世界陸上】田中希実は新境地「世界の仲間入りしたい強い気持ち」泉谷、三浦も決勝進出へ自信
[ 2023年8月17日 23:24 ] 陸上
-
3連覇狙う山口茜は足の負傷で調整遅れ「自分の中では現実味がない」バドミントン世界選手権
[ 2023年8月17日 23:11 ] バドミントン
-
【世界陸上】サニブラウン「今は落ち着いて準備している。決勝で全力を」ロストバゲージなんの
[ 2023年8月17日 22:32 ] 陸上
-
バスケ元日本代表選手たちも応援!シェーファー「かまいたち山内ほんまにシュート上手すぎ。#富永啓生」
[ 2023年8月17日 22:23 ] バスケット
-
バスケ日本代表 フランスに完敗も…ファン前向き「渡辺雄いなくてこの内容なら善戦」「本番楽しみ」の声
[ 2023年8月17日 22:16 ] バスケット
-
関東学生連盟 日大アメフト部の「当面の間の出場資格停止」解除せず、早大戦も中止発表 4つの理由明記
[ 2023年8月17日 22:12 ] アメフト
-
バレー女子元日本代表・江畑幸子さん、第1子出産「母子共に順調」 狩野舞子らから祝福コメントも
[ 2023年8月17日 20:01 ] バレーボール
-
ビキニフィットネス・ダンシーあずさ 紺のブラトップ姿披露に「ナイスボディ」「完璧です」
[ 2023年8月17日 16:56 ] スポーツ
-
勝みなみが約5カ月ぶり国内ツアー参戦!楽しみは温泉&ファンとの再会、阪神のマジック点灯にも大興奮
[ 2023年8月17日 16:19 ] ゴルフ
-
吉田優利 「ぶどう狩りとたい焼き作ってきました」ミニスカ私服姿の休日満喫ショット披露
[ 2023年8月17日 11:53 ] ゴルフ
-
【徹底解説】プランクの“正しい姿勢”とは?効果を高めるチェックポイント(動画つき)
[ 2023年8月17日 09:00 ] MELOS
-
ダイエットに◎リンゴ酢の飲み方、飲むタイミングも解説[医師監修]
[ 2023年8月17日 09:00 ] MELOS
-
サムズダンススタジオ(用賀駅|社交ダンス教室)
[ 2023年8月17日 09:00 ] MELOS
-
太りたいから「高カロリーの食べ物を摂る」は間違い!何を食べれば良いの?
[ 2023年8月17日 09:00 ] MELOS
-
【調査】「どんな顔が性格悪そう?」、“ある部位”に注目が集まる結果が興味深すぎる
[ 2023年8月17日 09:00 ] MELOS
-
東新宿のおすすめジム情報。パーソナルトレーニングや話題のエクササイズも
[ 2023年8月17日 09:00 ] MELOS
-
自分に合うジムを見つけよう!神谷町にあるジム3選&おすすめポイント
[ 2023年8月17日 09:00 ] MELOS
-
健康づくりを習慣化!代々木公園にあるジム&おすすめポイント
[ 2023年8月17日 09:00 ] MELOS
-
「胃下垂だとおならがよく出る」ってホント?体にはどんな影響があるのか
[ 2023年8月17日 09:00 ] MELOS
-
女性におすすめのプロテイン10選!ダイエットや美容、食事置き換え…専門家がチョイス
[ 2023年8月17日 09:00 ] MELOS
-
「暑すぎて外出れない、でも運動不足が気になる…」という人のための“ほどよくキツい”室内有酸素運動
[ 2023年8月17日 09:00 ] MELOS
-
W杯カナダ代表のマーリーが出場を辞退 NBAファイナル制覇からの休養を優先
[ 2023年8月17日 07:57 ] バスケット
-
国体準V男・照英が熱く語る やり投げ北口選手、世界新も金も期待できる
[ 2023年8月17日 05:30 ] 陸上
-
【ラグビーW杯代表】レメキ “便利屋”になる 超万能戦士が切り札
[ 2023年8月17日 05:15 ] ラグビー
-
【ラグビーW杯代表】37歳・堀江翔太 「ここが集大成。死ぬ気で体を張る」
[ 2023年8月17日 05:14 ] ラグビー
-
【ラグビーW杯代表】代表以外にも下川甲嗣ら練習参加 残り3人は21日までに発表
[ 2023年8月17日 05:13 ] ラグビー
-
サーフィン・稲葉玲王 「光栄わくわく」パリ五輪切符 2月の世界選手権出場で確定
[ 2023年8月17日 05:10 ] サーフィン
-
バスケ男子日本代表・川真田紘也 雑草魂で世界に挑む 17日フランス戦
[ 2023年8月17日 04:30 ] バスケット
-
渡辺雄太はサンダル姿 17日は欠場 指揮官は「MRI検査を受けた。全然大丈夫」
[ 2023年8月17日 04:29 ] バスケット
-
NBA新設大会で八村塁&渡辺雄太がいきなり激突 ともに11月10日初戦
[ 2023年8月17日 04:28 ] バスケット