いくつ買える?りくりゅうに報奨金計2800万円 ご褒美は木原「ガリガリ君」三浦「ハーゲンダッツ」

[ 2023年4月26日 04:39 ]

年間グランドスラムを達成し、記念撮影する木原(中央)、三浦(中央右)。中央左は木下グループの木下代表、右は水谷氏(撮影・木村 揚輔)
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 フィギュアスケート・ペアで主要国際大会を総なめにする「年間グランドスラム」を達成した“りくりゅう”こと三浦璃来(21)、木原龍一(30)組が25日、都内の木下グループ本社で報告会を行った。全種目を通じて日本勢初の偉業を成し遂げ、1人につき報奨金1400万円が贈呈された。所属先から太っ腹の高額ボーナスで、来季以降のさらなる飛躍へのモチベーションもアップした。

 2人合わせて報奨金2800万円!思わぬボーナスに、りくりゅうもビックリだ。木原は使い道について「やっぱりトレーニングの道具、スケートに関係するもの、飛躍できるものに使いたい」と語りながら、ご褒美は「(アイスの)ガリガリ君が好きなので。いっぱい買えますね」とニヤリ。三浦は「ちょっとぜいたくして、ハーゲンダッツ買おうかな」とおどけた。

 全てのタイトルを総なめにしたことで総額も積み上がった。1400万円の内訳はスケートカナダ、NHK杯を制したグランプリ(GP)シリーズ2試合で200万円ずつ、GPファイナル=300万円、四大陸選手権=200万円、世界選手権=500万円。希望小売価格70円(税抜き)のガリガリ君なら20万本分、同325円のハーゲンダッツなら4万3076個分も楽しめてしまう超高額だ。

 ペア競技をサポートし続けている同社の木下直哉代表は2人の活躍について「カップル競技の人気を高めてくれた。“まさか”という感じです」とうれしい悲鳴を上げる。かつて空席の目立ったペア競技を現地観戦するファンが急増し、今では選手を見定めるトライアウトに全国からペアを志す選手が集まるという。同社のスポーツアンバサダーでプレゼンターを務めた卓球混合ダブルス東京五輪金メダルの水谷隼も「ただただうらやましい。有意義な使い方をしてください」と話した。

 今季は三浦の左肩脱臼を乗り越え、一気に世界のトップにまで駆け抜けた。それでも強豪ロシア勢が不在のため「このままではいけない。頑張らないといけない危機感が強い。追う立場が抜けてない」と木原。三浦も「もっともっと上を狙っていけるように」と言う。来季、そして26年ミラノ五輪へ。りくりゅうの冒険はまだまだ続く。

 ▽報奨金 日本オリンピック委員会(JOC)による五輪メダルの報奨金の規定は金500万円、銀200万円、銅100万円。日本スケート連盟も同額となり、22年北京五輪で金1銀3を獲得したスピード女子の高木美帆(現TOKIOインカラミ)は冬季日本最高額の2200万円。所属先からの高額報奨金としては21年東京五輪フェンシング男子エペ団体金の見延和靖がネクサスから1億円を贈られたことが話題に。同五輪卓球男子で金1銅1の水谷隼には木下グループから2000万円。18年平昌五輪で金2つのスピード女子の高木菜那に日本電産から計4000万円が贈られている。

 ▽木下グループ 東京都新宿区に本社を置く持ち株会社。ハウスメーカーの木下工務店を中心とした不動産、新型コロナ検査センターなどの医療のほか介護、保育などさまざまな事業を展開。グループ連結の売上高は1200億円超。フィギュアスケートでは有力選手が集う木下アカデミーを経営。所属アスリートにフィギュア男子の島田高志郎、サーフィン男子で東京五輪銀の五十嵐カノア、卓球女子の平野美宇、木原美悠ら。この日、プレゼンターを務めた卓球の水谷隼氏は現役時代の17年から所属し、現在はスポーツアンバサダー。

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