「KURE×LADY　GO　CUP」佐藤靖子＆西山ゆかりの最年長40代ペアが涙の優勝

30歳以上のペアマッチを制した西山ゆかり（左）と佐藤靖子
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　女子ゴルフのツアー外競技「2023　KURE×LADY　GO　CUP」が26日、茨城県の取手国際GCで開催された。30歳以上の女子プロゴルファー24選手が参加し、ペア12組による18ホールの変則ストロークプレーで争われ、佐藤靖子（44＝おもちゃ王国）、西山ゆかり（40＝フリー）のペアがボギーなしの通算7アンダーで優勝し、賞金556万円を獲得した。

　44歳のママさんゴルファー、佐藤は優勝スピーチの席で大会意義を噛みしめながら涙を流した。思えば約10年前、35歳で出産するも当時はシード外選手の産休制度が整備されていない時代。QT（最終予選会）を上位で通過し、4年ぶりにレギュラーツアーに出場できるというタイミングと重なり、出産すら迷ったことを思い出したという。

　「自分でも辞めどきなのかな…と思ったんですけど。でもこうやって10年経って今でもゴルフをプレーできることに感謝します。社会がそうやって変わってきてくれてると言うのもすごく嬉しいです」と話した。

　一方、ペアを組んだ西山はラウンドが進むにつれ、試合モードが高まったという。「きょうは靖子さんと優勝したいなと思って、最後の9ホールは楽しい気持ちと試合の中での緊張感ですごく長く感じられた」と振り返った。

　今大会は有村智恵（35）、原江里菜（35）が発起人となり、30歳以上の女性ゴルファーに真剣勝負の場、新しい生き方を提供することを目的の1つに昨年から始まった。有村は「大会趣旨に沿ったいい大会になった。お子さんがいらっしゃる靖子さんが、40代の2人が優勝されて素晴らしい姿を見せてもらえた」と話した。今季は8、10月にも開催を予定しているという。