バレーボールの世界最高峰目指す「S―Vリーグ」が24年秋開幕へ Vリーグ機構が概要発表

[ 2023年4月26日 17:15 ]

 日本バレーボール機構(Vリーグ機構)は26日、都内で会見を開き、24~25年シーズンから始まる新リーグ「S―Vリーグ」の概要を発表した。

 S―VリーグのSはStrong(強く)、Spread(広く)、Society(社会)の頭文字から取っている。プロとアマが混在するリーグながら、競技力だけでなく組織力、事業力など全ての分野で世界最高峰のリーグを目指す。

 リーグ参入のライセンスの要件は、ホームゲームの約8割を開催できるホームアリーナの確保、安定した財務基盤、ホームタウンにおける次世代育成環境の構築など。詳細は今年6月に公表される。8月から申請を受け付け、審査を経て、来年4月にライセンス交付。同10月に初年度シーズンが開幕する。

 レギュラーラウンドは10月から翌年4月まで実施。土日を基本に同一カード2試合を戦い、各チーム44試合を行う。上位8チームがトーナメント方式のプレーオフに進む。レギュラーラウンド、プレーオフとも決勝以外はホーム&アウエー方式で開催される。
 参加チーム数は男女とも24~25年が12以上、27~28年が14以上を想定。ヒアリングではV1(男子10、女子12)の大半とV2の一部が参加の意向を持っている。当面は降格は行わず、16チームに達した段階で検討する。

 世界トップレベルの選手を獲得しやすくするため外国人選手枠(現行は外国人1、アジア人1)を拡大することも検討している。
 「S―Vリーグ」の下部にはライセンスの要件を満たしていないチームによる「新Vリーグ」を設置。より地域共生を重視するため、東西カンファレンス制を導入する。

 バスケットボールのBリーグでチェアマンを務めた日本バレーボール機構の大河正明副会長は「世界最高峰という意義は3つある。世界最高レベルの選手が集まり、チャンピオンになったチームが世界で大活躍する。一方で最も大事なことは事業力とガバナンス力。日本はガバナンス力はある」と成功に自信を示した。

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2023年4月26日のニュース