朝乃山が照ノ富士に指名され2勝4敗 巡業で教わった右四つの技術を試すも「まだまだ勉強不足」

[ 2023年4月26日 17:52 ]

時津風部屋で照ノ富士(右)と三番稽古を行う朝乃山(撮影・前川 晋作)
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 大相撲夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)での再入幕が確実となっている元大関の朝乃山(29=高砂部屋)が26日、東京都墨田区の時津風部屋で出稽古を行った。

 この日は横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)を始め7部屋から計11人もの関取が集結して豪華な申し合い稽古が繰り広げられた。朝乃山は幕内・阿炎(28=錣山部屋)、錦富士(26=伊勢ケ浜部屋)、翠富士(26=伊勢ケ浜部屋)、正代(31=時津風部屋)、錦木(32=伊勢ノ海部屋)、小結・若元春(29=荒汐部屋)の6人を相手に計9番取って6勝3敗。得意の右四つだけではなく右上手からの攻めも見せた。

 その後、照ノ富士に指名されて連続で6番取って2勝4敗。互いに得意とする右四つで力強い相撲を展開した。「横綱に指名されて相撲取れたことはよかったです」と振り返った。勝った相撲では右四つから一気に前に出る馬力や、取られた左上手を切るうまさも見せた。最後の相撲では何度も上手を切りに行ったが切れず、逆に自分の上手を切られて寄り切られた。「横綱からアドバイスいただいていたことができなかったので、まだまだ勉強不足です」。春巡業中には照ノ富士からまわしの切り方など右四つの技術指導を受けており、この日は相撲を取ることでその技術を学んだ。

 連日の時津風部屋への出稽古。2年ぶりに幕内の土俵に上がる夏場所へ向け、多くの幕内力士と肌を合わせる貴重な機会となった。「普段は部屋の若い衆としかできないので、今日みたいな良い稽古ができてよかったです」。多くのファンが待ち望む「幕内・朝乃山」の復活へ、また一つ調整を進めた。

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