時津風部屋で関取11人の豪華申し合い 正代「また活気が出てくる」“出稽古銀座”復活に充実感

[ 2023年4月26日 17:29 ]

時津風部屋で出稽古に訪れた阿炎(左)と申し合い稽古を行う正代(撮影・前川 晋作)
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 東京都墨田区の時津風部屋で26日、大相撲夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)へ向けた稽古が行われ、横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)ら出稽古組も含め計11人もの関取による豪華な申し合い稽古が繰り広げられた。

 時津風部屋に所属する関取は、元大関の幕内・正代(31)と新十両昇進が決まっている時疾風(26)の2人。そこに伊勢ケ浜部屋から照ノ富士、幕内・翠富士(26)、錦富士(26)、十両・熱海富士(20)、さらには小結・若元春(29=荒汐部屋)、再入幕が確実の元大関・朝乃山(29=高砂部屋)、幕内・阿炎(28=錣山部屋)、幕内・錦木(32=伊勢ノ海部屋)、幕内・北勝富士(30=八角部屋)が集まった。新十両の時疾風は5月1日の番付発表までは黒まわしを着用するため、関取の象徴である白まわしで稽古に参加したのは10人だった。

 コロナ禍で出稽古が制限される前は、当時の横綱・白鵬や鶴竜を始め多くの関取が集う“出稽古銀座”になっていた時津風部屋。これだけ多くの関取が集結するのはそれ以来約3年ぶりのこと。時津風部屋の正代は「いつもと違う緊張感も大事。また活気が出てくる稽古場になるんじゃないかと。良い流れだと思います」と充実感を示した。

 正代はこの日、申し合いで若元春、阿炎、翠富士、北勝富士、朝乃山、熱海富士の6人を相手に8番取って3勝5敗。その後、照ノ富士の指名を受けて5番取った。「まだ自分の形になるのが少ないので何とも言えない」と満足いく内容ではなかったが、横綱と久々に肌を合わせて「重さがあるのは感じました。立ち合い当たってからのもう一歩が大事かな」と課題を明確にしていた。

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