ナゲッツとサンズが1回戦を突破 両者は西の準決勝で激突 ヨキッチはトリプルダブル

[ 2023年4月26日 15:18 ]

ゴベアをかわしてシュートに持ち込むナゲッツのヨキッチ(AP)
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 NBAは25日にプレーオフ1回戦の3試合を行い、初めて第1シードとしてポストシーズンを迎えているナゲッツは地元デンバー(コロラド州)で第8シードのティンバーウルブスを112―109(前半48―47)で退けて4勝1敗。2年ぶりに1回戦を突破した。

 3年連続のシーズンMVPに可能性を残しているセンターのニコラ・ヨキッチ(28)は、28得点、17リバウンド、12アシストで今シリーズでは2回目(プレーオフ通算8回目)のトリプルダブルを達成。102―102で迎えた第4Qの残り1分30秒からは1人で連続6得点を記録するなど、土壇場でも底力を発揮した。ガードのジャマール・マーリー(26)も35得点を稼いで勝利に貢献。第4戦で延長の末に108―114で敗れてチーム初の“スイープ”は逃したものの、1回戦を5試合で終えて西地区の準決勝シリーズ(対サンズ)に駒を進めた。

 ティンバーウルブスでは3シーズン目のアンソニー・エドワーズ(21)が29得点を挙げたものの、同点を狙って最後に放った3点シュートは失敗。20年ドラフトで全体トップで指名されているエドワーズは1回戦の5試合で平均31・6得点をマークしたが、チームを勝利に導くことはできなかった。

 西の第4シード、サンズは地元フェニックス(アリゾナ州)で第5シードのクリッパーズを136―130(前半61―70)で下して4勝1敗。前半で9点をリードされたものの、第3Qを50―24と圧倒して試合をひっくり返した。

 サンズがホームゲームの勝利でシリーズ制覇を達成したのは2007年5月2日の1回戦第5戦(対レイカーズ)以来、16年ぶり。デビン・ブッカー(26)が47得点、ケビン・デュラント(34)が31得点をたたき出して地元ファンを熱狂させた。

 ブッカーのプレーオフでの40得点以上は、今シリーズの第3戦(45得点)を含めて6回目。これはチャールズ・バークリーの5回を超えて単独のチーム最多記録となった。またプレーオフの1クオーターで25得点以上を記録したのは、2001年のアレン・アイバーソン(76ers)と19年のデイミアン・リラード(トレイルブレイザーズ)に続いてここ25年では3人目。1回戦5試合での総得点はデュラントの142に対して、ブッカーは186と大幅に上回っている。

 ポール・ジョージ(32)に続き、カワイ・レナード(31)も第3戦以降、故障で欠いてしまったクリッパーズは善戦したものの敗退。第4Q序盤で最大20点差のビハインドとなりながら、残り2分46秒から2点差に2度迫ったものの反撃もここまでだった。

 昨季のファイナルに進出している東の第2シード、セルティクスは地元ボストン(マサチューセッツ州)で第5戦を迎えたが、117―119(前半66―58)で第7シードのホークスに敗れて3勝2敗。レギュラーシーズンではホークスに対して通算5連勝中(今季3戦全勝)だったが、プレーオフでは苦しんでいる。

 ジェイレン・ブラウン(26)が35得点をマークしたものの、ジェイソン・テータム(25)は3点シュートを11本中10本外して19得点どまり。第4Qの残り6分10秒で6点をリードしながら残り2分42秒に同点に追いつかれ、残り1・9秒、この日38得点を記録したホークスのトレイ・ヤング(24)に3点シュートを決められてシリーズ制覇を逃した。

 なお25日終了時点で1回戦突破を決めたのは東地区では第3シードの76ers(ネッツに4戦全勝)だけ。西地区ではこの日シリーズ制覇を決めたナゲッツとサンズが準決勝シリーズで対戦することになった。

 <25日の結果>
 ▼東地区1回戦
(7)ホークス(2勝3敗)119―117(2)*セルティクス(3勝2敗)
 ▼西地区1回戦
(1)*ナゲッツ(4勝1敗)112―109(8)ティンバーウルブス(1勝4敗)
(4)*サンズ(4勝1敗)136―130(5)クリッパーズ(1勝4敗)

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