新十両・落合7勝目 痛めた左肘おっつけられたが「その中でできることを」“変則蹴返し”で勝機逃さず

[ 2023年3月19日 15:53 ]

大相撲春場所8日目 ( 2023年3月19日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲8日目>志摩ノ海(左)を肩透かしで破る落合(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 史上最速の所要1場所で新十両昇進を果たした落合(19=宮城野部屋)が志摩ノ海(33=木瀬部屋)を破って3日目から6連勝で7勝目を挙げた。

 左を浅くのぞかせると、志摩ノ海の強烈な右おっつけで動きを封じられた。じわじわ攻め込まれて後退したが、機を見て左足で相手の右足を払いにいく変則の蹴返しを仕掛けた。相手が足を引いてバランスを崩したところを逃さず、右からはたいて肩透かしで勝負あり。ここまでの8日間で一番長い22秒を要しながらも辛抱して白星をつかんだ。

 これで7勝1敗で勝ち越し王手。十両の優勝争いでも朝乃山、逸ノ城、豪ノ山と首位を並走している。そこに関しては「何も思っていないです」と淡々。意識することなく、いつも通り一日一番に集中していた。

 前日に痛めた左肘にはテーピングが巻かれていた。その左肘をおっつけられて苦しい展開となり「ああいう体勢になってしまったので、その中でできることをした」と不本意な内容ながらも、とっさの蹴返しで勝機を見いだした。ケガについては「全然大丈夫です」と無事を強調。「土俵に上がる時は覚悟を決めて上がっているので不安は一切ない」と気持ちはしっかり強く持っていた。

 この日は高知・春野総合運動公園で全国高校選抜相撲大会の団体決勝トーナメントが行われ、母校の鳥取城北高は準々決勝で敗退。同日に野球部も甲子園球場で行われた選抜高校野球の1回戦に臨んだが惜しくも敗れた。「城北高校という一つのチームだと思っているので、やっている競技は違うけど“城北魂”があるのかなと思っています」。後輩たちの全国の舞台での奮闘をねぎらった。

続きを表示

2023年3月19日のニュース