池江“ラスト”辰巳で有終の美「ありがとうと思いながら泳ぐことができた」 女子100メートル自由形

[ 2023年2月20日 04:30 ]

競泳コナミオープン最終日 ( 2023年2月19日    東京辰巳国際水泳場 )

女子100メートル自由形で優勝し、メダルを手に笑顔を見せる池江(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 女子100メートル自由形では、日本記録保持者の池江璃花子(22=ルネサンス)が54秒43で優勝した。来月末で閉鎖される辰巳でのラストレースで有終の美を飾り、昨年8月の日本学生選手権(インカレ)以来となる同種目のタイトルで復調のきっかけをつかんだ。男子200メートルバタフライは東京五輪銀メダルの本多灯(21=イトマン東京)が1分54秒00の大会新記録で制した。

 慣れ親しんだ会場に別れを告げた。池江にとって辰巳でのラストレース。本調子ではない状態が続く中、100メートル自由形で昨年8月のインカレ以来の優勝となった。「辰巳にありがとうと思いながら泳ぐことができた。最後に優勝できて良かった」と話した。

 アイスリンクに改修される辰巳は、来月末で閉鎖となる。池江にとっては小学1年の時に初めて泳ぎ、数々の日本記録を出した場所。前夜には、この日が最後だと改めて実感して涙した。白血病の闘病から復活、東京五輪など多くを経験した日大での最後の試合でもあった。「いろんなことを感謝できた試合だった。本当の心の底からこんな気持ちになったことがなかった」と感傷に浸った。

 世界選手権代表選考を兼ねる4月の日本選手権は、東京五輪会場のアクアティクスセンターに場所を移して行われる。日大卒業後は練習環境を変えず、リレー種目だけでなく個人としても世界選手権出場を目指す。「また新たな場所で戦うと思うが、そこでもたくさんの記憶や思い出、結果を出せるようにしたい」と今後を見据えた。

続きを表示

2023年2月20日のニュース