業師・宇良 体重増えても反り技は「出そうと思えばいつでも出せる」地元・大阪で大技繰り出す!?

[ 2023年2月20日 16:54 ]

英乃海(左)と申し合い稽古を行う宇良(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の幕内・宇良(30=木瀬部屋)が20日、東京都墨田区の同部屋で春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)へ向けての稽古を行った。

 申し合い稽古では、十両・英乃海(33)や幕下・大成龍(30)らと計9番取って6勝3敗。低い体勢からの押しや右を差して前に出る相撲に加え、師匠の木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)から指導を受けた出し投げも何度か試していた。

 反り技など多彩な技を繰り出す小兵の“業師”として知られる宇良だが、近年は150キロまで体重が増えた影響もあり力強い押し相撲が目立ってきた。膝の大ケガを乗り越えて幕内に復帰した21年名古屋場所以降の10場所で挙げた計74勝のうち「押し出し」「寄り切り」「押し倒し」「突き出し」の基本技が計40勝と半数以上を占めている。それでも、体重が増えたことによる動きの鈍りは一切ない。代名詞にもなっていた反り技は昨年秋場所の宝富士戦で決めており「むしろ前よりクオリティーは上がっていると思う」と自信あり。本場所で繰り出す頻度は少し減っているが「出そうと思えばいつでも出せる技なので」と業師らしく不敵に笑い、大技を“予告”した。

 大阪府寝屋川市出身の宇良にとって春場所はご当所。「声援がある中で戦うのは5~6年ぶりぐらいかな」と懐古した。コロナ禍で昨年は観客数を制限して声援自粛、一昨年は東京開催、20年は無観客開催。その前2年間はケガによる休場が続いていたため、通常開催の春場所に出場するのは新入幕だった17年以来となる。久しぶりすぎるためか「(声援が)あったらうれしいですけど、分からないですね」とあまり実感が湧かない様子だった。「勝ち越し目指して頑張ります」と意気込み、地元・大阪の土俵を大いに沸かせることを誓った。

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2023年2月20日のニュース