貴景勝　優勝一夜明け会見　遠回りの2年間も「無駄ではなかった」

優勝一夜明け会見を行った貴景勝（日本相撲協会提供）
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　貴景勝は優勝から一夜明け「この2年間でいろいろ回り道もしたけど手応えも感じることができて無駄ではなかった」と実感を込めた。首などのケガに苦しみながらも体のケアや稽古の仕方を工夫してきた成果が表れた。

　20年に結婚した有希奈夫人と前日に“お披露目”した長男の存在が優勝の原動力にもなっていた。これまでコロナ禍で行われていなかった支度部屋での記念撮影が今場所から復活。それを場所前に知り「一緒に写真を撮りたいと思っていた」と、父として一つの思い出をつくることを望んでいた。

　綱獲りに挑戦する春場所は、地元・兵庫に近いご当所で縁起が良い。「新十両を決めたのも大関昇進を決めたのも大阪で、いろいろな経験をさせてもらった場所。今回も良い経験をさせてもらえるように」。相撲人生の分岐点になった地で最大の夢へと向かっていく。