小林陵侑に五輪特別賞受賞「賞に恥じないように今季も駆け抜けたい」

オリンピック特別賞を受賞した小林陵（中央）（撮影・郡司　修）
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　日本スポーツ賞・日本パラスポーツ賞の表彰式が23日、東京都内のホテルで開催され、五輪特別賞に昨年2月の北京冬季五輪で金銀2つのメダルを獲得したノルディックスキー・ジャンプ男子の小林陵侑（26＝土屋ホーム）が選ばれた。大賞にはスピードスケート女子で北京五輪で金1つを含む4つのメダルを獲得した高木美帆（28＝日体大職）が選ばれた。

　五輪王者として臨む今季は開幕戦の7位が最高と不調が続いたが、22日まで札幌で行われたW杯3連戦では2勝、3位1回と完全復活。晴れの表彰式に足取りも軽く出席した小林陵は「大変光栄。賞に恥じないように今季も駆け抜けたい」と話して喝采を浴びた。

　札幌市といえば30年の冬季五輪招致を目指しているが、東京五輪を巡る汚職事件などが暗い影を落とし、逆風にさらされている。その一方で小林陵は一アスリートとして「地元での五輪は最高だと思う」と明言。生涯一度の“地元”開催への思いを短い言葉に込めた。

　そのためにもスポーツの純粋な魅力を、自身の活躍を通してこれからも伝える。来月には世界選手権（22日開幕、スロベニア・プラニツァ）も控えており「シーズンはまだ続く。ビッグジャンプを見せたい」と宣言した。