ベンガルズも初戦を突破 DEハバードが98ヤードをリターン ジャイアンツは11年ぶりの勝利

[ 2023年1月16日 13:41 ]

レイブンズのQBハントリーの手からボールをかきだすベンガルズのLBウィルソン(AP)
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 NFLは15日にプレーオフ2日目の3試合を行い、AFC1回戦(ワイルドカード・プレーオフ)では第2シードのビルズが勝ったあと、昨季のスーパボウルに出場している第3シードのベンガルズ(北地区1位=12勝4敗)が地元シンシナティ(オハイオ州)で、QBラマー・ジャクソン(26)を膝の故障で欠いている第6シードのレイブンズ(北地区2位=10勝7敗)と対戦。苦戦しながらも24―17(前半9―19)で競り勝って2年連続で初戦を突破した。

 ベンガルズは第3Q終盤に17―17の同点にされ、第4Q開始早々も自陣1ヤード地点まで攻め込まれていたがここで守備陣が奮起。自らダイブを試みたレイブンズのQBタイラー・ハントリー(24)が差し出した両手から、ベンガルズのLBローガン・ウィルソン(26)がボールをかき出し、直後にDEサム・ハバード(27)がリカバー。196センチ、120キロのハバードはそのまま98ヤードを独走してレイブンズのエンドゾーン内に飛び込んだ。

 98ヤードはファンブル・リターンTDとしてもディフェンスの選手によるTDとしてもプレーオフ史上最長。このカードは今季1勝1敗で、27―16で勝ったレギュラーシーズン最終戦に続く対戦となったが、ベンガルズがディフェンスの“ビッグプレー”で粘るレイブンズを振り切った。

 ドラフト外入団で3シーズン目を迎えていたレイブンズのQBハントリーは29回中17回のパス成功で、226ヤードと2TDをマークするなど奮闘。しかしTD目前のプレーでミスを犯して勝機を逃してしまった。

 なおAFCは準決勝のカードが確定。チーフス対ジャガーズ、ビルズ対ベンガルズの対戦となった。

 一方、ミネアポリス(ミネソタ州)で行われたNFC1回戦では、第6シードのジャイアンツ(東地区3位=9勝1分け7敗)が31―24(前半17―14)で第3シードで地元のバイキングス(北地区1位=13勝4敗)を下し、スーパーボウルを制した2012年以来、11年ぶりに初戦を突破。NFC準決勝(ディビジョナル・プレーオフ)では第1シードで1回戦を免除されているイーグルス(東地区1位=14勝3敗)と顔を合わせることになった。

 3シーズン目で初のポストシーズンを迎えたQBダニエル・ジョーンズ(25=19年ドラフト全体6番目指名)は35回中24回のパス成功で301ヤードと2TD、さらに17回のキャリーでチーム最多の78ヤードをランで稼いで勝利に貢献。プレーオフ初戦のQBが「パスで300ヤードと2TD、ランで70ヤード以上」を記録したのはジョーンズが初めてで、18年ドラフト全体2番目指名のRBセイクオン・バークリー(25)も2TDをマークするなどドラフトの上位指名選手が底力を発揮して敵地で貴重な白星を挙げた。

 なおジャイアンツはイーグルスとの今季2試合では22―48、16―22でともに敗れている。

 バイキングスは今季ホームでは8勝1敗で、12月24日にはジャイアンツに24―17で勝っていたがプレーオフでは敗北。ひとケタ点差の試合は今季12回目で初めて競り負けた。

 QBカーク・カズンズ(34)は39回中31回のパス成功で273ヤードと2TDをマークしたものの、自身のプレーオフではレッドスキンズ(現コマンダーズ)時代を含めて通算1勝4敗。128回のレシーブで1809ヤードを記録していた(どちらもリーグ1位)WRジャスティン・ジェファーソン(23)は7回のレシーブで47ヤードの獲得にとどまった。

 <プレーオフ1回戦の結果>
 ▼AFC
(2)ビルズ34―31(7)ドルフィンズ
(3)ベンガルズ24―17(6)レイブンズ
(4)ジャガーズ31―30(5)チャージャーズ
 ▼NFC
(2)49ers 41―23(7)シーホークス
(6)ジャイアンツ31―24(3)バイキングス
(4)バッカニアーズ(16日)(5)カウボーイズ

 <カンファレンス準決勝の組み合わせ>
 ▼AFC
(1)チーフス―(4)ジャガーズ
(2)ビルズ―(3)ベンガルズ
 ▼NFC
(1)イーグルス―(6)ジャイアンツ
(2)49ers―(4)バッカニアーズ対(5)カウボーイズの勝者
 *カッコ内はシード順

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