ビルズが3点差で辛勝 17点差を逆転されながらドルフィンズを振り切る ハムリンは自宅で応援

[ 2023年1月16日 08:23 ]

苦戦しながらもチームを勝利に導いたビルズのQBアレン(AP)
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 NFLは15日にプレーオフ2日目の3試合を行い、AFC1回戦(ワイルドカード・プレーオフ)では第2シードのビルズ(東地区1位=13勝3敗)が氷点下3度まで気温が下がった地元オーチャードパーク(ニューヨーク州)で、第7シードのドルフィンズ(同2位=9勝8敗)と対戦。34―31(前半20―17)で競り勝ち、3シーズン連続でカンファレンス準決勝(ディピジョナル・プレーオフ)に進出した。

 ビルズは1月2日のベンガルズ戦でセーフティーのダマー・ハムリン(24)が心停止となったために試合は打ち切り。ベンガルズとともにレギュラーシーズンの消化数が1試合少ない状態でポストシーズンに入っていたが、そのハムリンは9日に退院して選手やコーチ、チーム関係者を安どさせていた。

 ただし今季1勝1敗で、エースQBトゥア・タンゴバイローア(24)を脳振とうによる経過観察で欠いていたドルフィンズに予想外の大苦戦。第2Q序盤で17―0とリードしながら、ここからの7分間で連続17失点を喫するなど攻守両面で安定感を欠いた展開となった。

 ビルズは前半を20―17で折り返したものの、第3Qの1分1秒、QBジョシュ・アレン(26)が自陣18ヤード地点でブリッツを仕掛けてきたドルフィンズのセーフティー、エリック・ロウ(30)にサックされてファンブル。こぼれたボールをDTザック・シーラー(27)にリカバーされて逆転のTD(5ヤードのリターン)を許してしまった。

 それでもアレンはこのクオーターの9分42秒と12分53秒にコール・ビーズリー(33)とゲイブ・デービス(23)の両WRに2つのTDパス(6ヤードと23ヤード)を通して再び勢いを取り戻し、粘るドルフィンズを3点差で振り切った。

 アレンは39回中23回のパス成功で352ヤードと3TDを獲得したものの、サックを7回浴び、インターセプトは2回、ファンブル・ロストも1回喫するなど苦闘。前日に練習施設を訪れていたハムリンはSNSで応援のメッセージを投稿していたが、最後はその激励に応えるかのように執念で白星をもぎとった。

 ドルフィンズは49ersのQBブロック・パーディー(23)同様にドラフト最終7巡目(全体247番目)に指名された新人QBスカイラー・トンプソン(25)を先発で起用。トンプソンのパス成功は45回中18回で、220ヤードと1TDをマークしながらもインターセプトを2回喫しており、プレーオフを戦うQBの成績としてはいまひとつだった。

 それでも守備陣が奮闘。第4Q4分7秒にRBジェフ・ウィルソンJR(26)が残り1ヤードを突破してTDを挙げたところで3点差まで詰め寄ったが、残り4分24秒からの最後のドライブではパスをつなげずFG圏内にボールを進めることができなかった。

 ▼AFC
(2)ビルズ34―31(7)ドルフィンズ
(3)ベンガルズ(試合中)(6)レイブンズ
(4)ジャガーズ31―30(5)チャージャーズ
 ▼NFC
(2)49ers 41―23(7)シーホークス
(3)バイキングス(試合中)(6)ジャイアンツ
(4)バッカニアーズ―(5)カウボーイズ
 *カッコ内はシード順。試合は14~16日。第1シードのチーフスとイーグルスはカンファレンス準決勝からの登場

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