琴勝峰 自己最高1敗ターン!千代丸を押し出し 幕下の弟・琴手計の昇進で発奮

[ 2023年1月16日 04:30 ]

大相撲初場所 8日目 ( 2023年1月15日    両国国技館 )

頭をぶっけ合う千代丸(左)と琴勝峰(撮影・久冨木 修)
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 琴勝峰が千代丸を押し出して1敗を守った。中日の1敗通過は自己最速。錦富士をはたき込みで制した大関・貴景勝とともに、1敗は2人になった。関脇・正代は小結・若元春の寄りに屈し、6敗目。今場所の2桁勝利を逃し、1場所での大関復帰が消滅した。

 先手の攻めが突破口になった。もろ手突きで立った琴勝峰が身長1メートル89の長いリーチで千代丸を圧倒した。「(相手が)もろ手でくると思ったので先手でいこうと思った。自分から動けたので良かった」。中日を1敗で通過するのは20年7月場所での新入幕以来初めて。昨年春場所で9勝したのを最後に、4場所連続負け越し中だっただけに手応えをにじませた。

 発奮材料は西幕下22枚目まで番付を上げた弟の琴手計(ことてばかり、19)の存在だ。昨年春場所で序ノ口、夏場所で序二段優勝したホープで、土俵下から見守った部屋付きの粂川審判長(元小結・琴稲妻)は「弟が上がってきたことが大きい。いいかげん、下で低迷せず上がってほしい」と激励する。

 関脇・豊昇龍、平幕・王鵬らがいる同学年で最も早く、20歳で新入幕した。幕内で唯一2桁勝利した20年秋場所は中日から3連敗しただけに「後半、落ちていかないよう頑張りたい」と自らを戒めた。

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2023年1月16日のニュース