ビルズのハムリン選手が回復へ 呼吸管が外れ会話が可能 監督らとZoomで面会 

[ 2023年1月7日 08:44 ]

会話が可能になったビルズのハムリン(AP)
Photo By AP

 2日のベンガルズ戦で心肺停止となり重体に陥っていたビルズのセーフティー、ダマー・ハムリン(24)についてビルズ側は6日、治療を行っているシンシナティ大学病院の情報として「呼吸管が外され会話が可能になった。神経系統も無傷」と発表。自発呼吸に戻り、回復へのプロセスに入ったことを明らかにした。

 AP通信によれば会話が可能になったあと、ビルズのショーン・マクダーモット監督(48)やチームメートとウェブ会議ツール(Zoom)を使って“面会”を果たしており、チームのミーティング・ルームにあるスクリーンにいた同監督は「自分の目で彼の姿を見ることが最優先事項だった。なんと素晴らしく、なんと感動的だったことか…。その場にいた選手たちは立ち上がって拍手を送っていた」とその模様を口にしていた。

 ハムリンはベンガルズ戦の第1Qの9分2秒、ベンガルズのWRティー・ヒギンス(23=193センチ、99キロ)にタックルを試みた際にトップスピードに達していたヒギンスと正面から衝突。低い姿勢に入る前にぶつかったためにヒギンスの右肩が胸部に食い込むような形となり、一度は立ち上がったものの、すぐにふらついて倒れ込んだ。心停止が確認されたためにその場で心肺蘇生法(CPR)による救命措置が施され、搬送されたシンシナティ大学医療センターでも再度CPRを受けたと報じられている。

 この時点で試合は中断。両軍選手の動揺は激しく、NFLはその後、試合を延期する措置をとった。

 スポーツ専門局のESPNによれば主治医のウィリアム・ナイト医師は「倒れてから1分以内に位置がその場に駆けつけている。これは的確な救命措置があったからこその成果」と現場にいた医療スタッフの行動を高く評価している。

 なおAFC東地区首位のビルズは8日、地元ニューヨーク州オーチャードパークでペイトリオッツと最終週の試合に臨むことになっている。

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2023年1月7日のニュース