【高校ラグビー】報徳学園SO伊藤利江人 大敗も「ラグビー人生で大きなもの」卒業後は海老沢らと明大へ

[ 2023年1月7日 16:42 ]

第102回全国高校ラグビー決勝   報徳学園10―41東福岡 ( 2023年1月7日    花園 )

<報徳学園・東福岡>後半、東福岡の堅い守りに前進を阻まれる報徳学園・伊藤(撮影・大森 寛明)
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 決勝が行われ、報徳学園(兵庫)は10―41で東福岡(福岡)に敗れた。史上4校目となる高校3冠、そして兵庫県勢にとっての初優勝を目指したが、あと一歩届かなかった。

 今大会、報徳学園の攻撃をリードしてきたのが高校日本代表候補のSO伊藤利江人(3年)。積極的にボールを動かし、自らのランも織り交ぜて多彩なアタックを生み出してきた。ただ、この日は東福岡の圧力もあって後退させられる場面が目立ち、かつ強烈なタックルからボールを奪われるシーンもあった。

 父の宏明さん(47)は大工大高(現常翔学園)から明大に進み、かつてトップリーグやイタリアなどでもプレーした元日本代表SO。現在は明大でヘッドコーチを務める。世田谷区立千歳中でラグビーをしていた利江人は、中学2年の夏に報徳学園の練習に参加。「自由な形で、練習に入った時に楽しかった」。同じ中学のWTB海老沢琥珀らとともに、関西へ移り住むことを決めた。

 1年時から出場してきた花園。頂点を極めることはできなかったが、仲間への感謝が胸にあふれる。

 「(決勝は)僕のラグビー人生の中で、とても大きなものになると思う。いいチームだったと思う」

 卒業後は海老沢やプロップ木谷光、FB竹之下仁吾とともに、父がヘッドコーチを務める明大へと進学する予定。新たな舞台で、さらに成長を続ける。

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2023年1月7日のニュース