報徳学園 真の王者証明だ 兵庫県勢初Vへ3冠へ…SO伊藤「正真正銘の実力で勝ちたい」

[ 2023年1月7日 06:00 ]

オンライン取材に応じる報徳学園の(左から)西條監督、植浦、伊藤、竹之下(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 第102回全国高校ラグビー大会は7日に大阪府東大阪市の花園ラグビー場で報徳学園(兵庫)―東福岡の決勝が行われる。春の選抜大会決勝も同じ組み合わせだったが、新型コロナウイルスの影響で報徳学園が不戦勝で優勝。兵庫県勢としての初優勝、そして史上4校目の高校3冠へ、真の王者を証明する。

 真の決着をつけるときが来た。春の選抜大会も同じカードだったが、新型コロナの影響により不戦勝で頂点に立った報徳学園。“幻の決勝”が花園の頂上決戦で実現し、高校日本代表候補のSO伊藤は「春は嫌な終わり方だったけど、試合ができなかったことで、正真正銘の実力で勝ちたい気持ちが出てきた。目標ができたきっかけ」と当時を思い返しつつ抱負を語った。

 決勝ができなかったことによる代替の練習試合では10―37で敗れた。夏の7人制大会で31―17と快勝したとはいえ、いい記憶はない。「練習試合で負けて、そこの悔しさで1年間やってきた。最高の舞台で試合ができてうれしい」と語ったのはフランカーの植浦主将。フィジカルの物足りなさなどを痛感させられたことから、常に東福岡をイメージして練習を重ねてきた。

 花園では初対決となる両校だが、40年以上も交流があり、大会期間中の昨年12月31日には定期戦を実施。メンバーから外れた3年生同士で対戦し、3本目まで戦う変則マッチで東福岡に敗れた。そのリベンジの意味合いも込められた一戦へ、司令塔の伊藤は「大会を通して幅を広げてボールを回すところが成長できている。(決勝でも)観客も楽しませられるようなラグビーをしたい」と意気込む。自分たちのスタイルを貫き、兵庫県勢にとっての悲願も達成する。(西海 康平) 

続きを表示

2023年1月7日のニュース