時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ!!⑩ グリーン周りのバンカー

[ 2022年12月16日 12:00 ]

時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ!!⑩ グリーン周りのバンカー
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 ボギーを避けたいアベレージゴルファーにとって、難関なのがグリーン周りのバンカーです。単に出すだけでなく、しっかりと1パット圏内に寄せるにはどうしたらいいのでしょう。バンカーショットが得意な時松隆光プロによれば、ハンドファーストの形でインパクトを迎えることが大切だと言います。正しい打ち方をマスターしてバンカーからのパーセーブ率をアップしましょう。進行役はティーチングプロのジミー常住氏が務めます。 動画で見る・時松隆光のボギーを打たないゴルフ⑩

 常住 ガードバンカーからピンに寄せ切れないアベレージゴルファーは数多くいます。バンカーショットが得意な時松プロの考え方をまず教えてもらえますか?

 時松 自分が見る限り、バンカーショットを失敗する人にはある共通点があります。それは、バックスイングが小さく、フォロースルーが大きいことです。この打ち方だとバンスをうまく使えないので、砂を多く取ることができません。バックスイングは大きく、フォロースルーは小さくするのが正解です。

 常住 それを頭に入れつつ、アドレスから具体的に教えて下さい。

 時松 了解です。まずサンドウエッジ(SW)のクラブフェースを開きます。フェース面が空を向くまで開きましょう。すると、リーディングエッジが目標の右を向いた形になります。それを目標に向けるために、オープンスタンスに構えましょう。ボールの位置は自分から見てヘソの左に来るようにします。スタンス幅は肩幅よりも広めがいいですね。どっしりとしたアドレスをつくるために、重心を下げておきましょう。

 常住 体重配分はどうしていますか?

 時松 基本的には左右5対5ですが、クラブを鋭角に入れるために、左足体重でも構いません。

 常住 スイング中に手首のコックは使っていますか?

 時松 多少ですが使っています。自分はV字のスイング軌道をイメージしていますが、そのためにも手首を親指側に折る動きは必要なんです。具体的に言うと、バックスイングではコックをしながら体を回し、ダウンスイングではそれを解きながらヘッドを下ろします。インパクト後はまたコックをしながら体を回します。その結果、スイング軌道がV字になりやすいわけです。

 常住 鋭角にクラブを下ろした方が、バンスも使いやすくなりますね。

 時松 バンスを使うために注意してほしいことは他にもあります。それはハンドファーストの形でインパクトすることです。バンカーショットが苦手な人はどうしても自分でボールを上げようとしがちです。その結果、両手がヘッドよりも後ろにあるハンドレートの形でインパクトを迎えます。これだと バンスが砂面に弾かれて、トップなどのミスが出ます。

 常住 いわゆる〝ホームラン〟ですね?

 時松 その通りです。それを防ぐためにも、インパクトではハンドファーストの形を意識しましょう。ヘッドが自然と砂の中に潜っていくので、砂と一緒にボールを打ち出せるようになります。

 常住 あとは、バックスイングを大きく、フォロースルーを小さくすることを心がけるだけだと思いますが、距離感はどうしたらいいでしょう。

 時松 飛ばしたいときほど、ボールの手前ギリギリにヘッドを下ろします。逆にボールを飛ばしたくないときは、結構手前にヘッドを下ろします。ボールを打つというよりは、砂を打つイメージを持つと距離感を調整しやすくなります。

 (取材協力=千葉・アクアラインゴルフクラブ)

 ◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年(平5)9月7日生まれ、福岡県出身の29歳。5歳でゴルフを始める。沖学園高3年の時に九州アマ優勝。12年プロ転向。本名は源蔵だが、地元の寺から授かった隆光を登録名に。16年以来6年連続で賞金シードを獲得。ツアー通算3勝。20、21年選手会長を務める。ツアープロでは珍しいベースボールグリップ。
 
 ◆ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の41歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。

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