全米女子アマ優勝・馬場咲希 その強さの秘訣とこだわりのギア

[ 2022年12月16日 12:00 ]

1Wとボールを手に笑顔の馬場咲希
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 8月の全米女子アマチュア選手権で、日本勢37年ぶりの優勝を飾った馬場咲希(17=代々木高2年)が本紙のインタビューに応じた。アマチュア規定が変わり、スポンサーがつけられることになったことで米国に進出。持ち味の高くて止まるショットで快挙につなげた。飛躍の1年を振り返るとともに、来季に向けての抱負などを語った。

 一躍、時の人となった。その手始めが6月の全米女子オープン。日本予選会を4位で突破して出場権を得ると、本大会では日本のアマで8年ぶりに予選を通過した。7月の全米女子ジュニアではマッチプレーまで進んで全米女子アマの出場権を獲得。昨年まではほぼ無名だった馬場は、大舞台で希望に満ちていた花を咲かせた。その後も10月の日本女子オープンでローアマとなるなど勢いは止まらず「充実した1年になった」と振り返った。
 
 馬場の躍進を支えてくれたのがスポンサーだった。今年からアマチュア規定が変わり、企業とスポンサー契約を結べるようになった。それが馬場の米国進出の後押しとなった。「スポンサーのおかげ。規定改正は運が良かった」というものの、米国で結果を出せるだけの武器も身につけていた。それがクラブとボールをはじめとするブリヂストンの用具のサポートだ。
 
 同社の用具を使うようになったのは中学2年から。19年の関東ジュニア選手権女子12~14歳の部で優勝した際、宮里藍さんのファンだった父・哲也さんとメーカーの思いが合致してサポートを受けることになった。
 
 ピンを積極的に攻めるゴルフの馬場が特に重要視しているのが「高い球、止める球」。「ブリヂストンのクラブとボールは(理想の球が)ちゃんと打てる」と語るように、全米女子アマのマッチプレーでは高い球を打って寄せ、相手にプレッシャーをかけた。36ホールの決勝はモネ・チャン(カナダ)に11&9の圧勝。自身の持ち味とギアの特性を存分に生かした。
 
 現在、1Wは「B-Limited B1 ドライバー」で、ボールは「TOUR B X」を使用。「以前は高い球でもふけることがあったが、このセットを使うと強い球が打てるようになった。それがうれしい」と絶大な信頼を寄せる。
 
 来季は海外メジャー4試合の出場権を得ているほか、プロテストにも挑戦する。「たくさんいい経験ができると思うので、全て吸収するつもりで行きたい」。来季もブリヂストンのギアとともに戦う馬場の姿から目が離せない。

 ○・・・馬場の愛称は「ばばさき」をもじった「手羽先」だ。「中学のときに、一人の友達から〝てばさきちゃん〟と言われた。名前が短くて、あだ名をつけてもらったことがなかったのでうれしくて」。それが今でも気に入っている。ボールのオウンネームは名前にしていたが「手羽先」に替えた。インスタグラムのアカウント名には「teba」を使用している。手羽先を食べるときは、タレ味よりも塩味の方が好みだという。

 ◇馬場 咲希(ばば・さき)2005年(平17)4月25日生まれ、東京都出身の17歳。父・哲也さんに勧められて5歳でゴルフを開始。6月の全米女子オープンは49位。全米女子アマの直後の世界女子アマチーム選手権は団体3位、個人4位。1Wの平均飛距離は270ヤード。1メートル75。

 【主な使用ギア】▼1W=B-Limited B1 ドライバー▼3W=B1 FW フェアウェイウッド▼UT=B1 HY ユーティリティ▼ボール=TOUR B X▼シューズ=ゼロ・スパイク バイター▼グローブ=ツアーグローブ GLG12/12C

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