26年冬季五輪の追加種目「SKIMO」とは?最大の魅力は圧倒的スケール感

[ 2022年12月15日 17:01 ]

 日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)は15日、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪で追加競技として採用される山岳スキー競技「SKIMO(スキーモ)」のプレス発表会をオンラインで開催した。

 SKIMOは「Ski Mountaineering(スキー マウンテニアリング)」の略で、スキーと登山を融合した欧州発祥の山岳競技。雪山の決められたコースで、急斜面を登ったり、スキーで滑ったりしてタイムを競う。「雪上のトレイルランニング」とも呼ばれ、圧倒的なスケール感やスピード感が魅力で、欧州を中心に人気が高まっているという。

 「インディビジュアル」「スプリント」「バーティカル」「混合リレー」「チーム」の5種目があり、ミラノ・コルティナ五輪ではコース設定や観戦しやすさなどの理由から「スプリント」と「混合リレー」が実施される。出場枠は男女各18人で、選考基準は23年秋には決定されるという。

 日本国内では05年に初めて山岳スキーの日本選手権が開催され、現在は年間5大会ほどが開催されている。山岳スキー委員長の笹生博夫理事によると、現状では欧州勢が実力的に上位を占めており、日本は大陸枠での出場を目指すことになる。今季は強化指定選手の島徳太郎(23)、滝澤空良(25)の2人を11月にスペイン代表との合同合宿に派遣、2人はフランスで開催されたワールドカップ(W杯)初戦にも出場した。来年2月の世界選手権には男女計13~14人の日本勢が出場予定で、JMSCAは23―24シーズンのアジア選手権の誘致も進めている。

 日本勢の実力はアジアでは上位だが、中国が強化を進めており、笹生理事は「(五輪の)アジア枠は日本と中国に韓国を加えた3カ国での争いになりそう」とした。

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2022年12月15日のニュース