アメフト関学大 QB星野が狙えるKG史上初の快挙 1年生で甲子園ボウルMVPなら「憧れ」奥野超え

[ 2022年12月15日 14:56 ]

甲子園ボウルへ意気込む関学大QB星野秀太 (撮影・後藤 大輝)
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 アメリカンフットボールの学生日本一を決める「第77回毎日甲子園ボウル」に出場する関学大(関西代表)が15日、甲子園球場で練習を公開した。先発出場が有力視されるQB星野秀太にとっては、初めての大舞台。聖地のスケールに臆せず、1年生司令塔は笑顔で最終調整に励んでいた。

 「甲子園ボウルはずっと憧れだった。自分の武器は、どんな状況でも動じないメンタル。ラン、パス、どちらでもいいプレーを見せたい」

 シンプルな言葉が、虚勢や強がりでないことは過去が証明している。開幕戦以来の先発となった立命大戦(11月27日)でオフェンスをリード。切れ味鋭いスクランブルランでリズムを作り、宿敵撃破の原動力となった。

 「試合がとても楽しみ。格好をつけず、いつも通りのプレーを心がけたい」

 平常心を誓うルーキーの憧れは、18年から20年まで関学大のエースQBに君臨した奥野耕世(現ホークアイ)。体型だけでなく、判断力の速さ、思い切りの良さ、プレーアクションパスが得意な点など、スタイルも酷似している。

 「奥野さんはすごい選手。ただ、目標を超えるような努力をしなければ、上のレベルには達することはできない。奥野さんを超えられるように頑張りたい」

 名門の司令塔を3年間、死守した奥野でさえ、甲子園ボウルMVPを獲得したのは、2年生の時だった。今回で77回の歴史を誇る日本最古のボウルゲームで、1年生が同タイトルを獲得したのは2017年の日大QB林大希ただ一人。星野が踏み出す第一歩は、伝説の始まりになるかもしれない。

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