柔道・鈴木監督「勝負って怖いな」森保ジャパンの快進撃も手放しでは喜べず

[ 2022年12月2日 15:43 ]

グランドスラム東京大会を翌日に控え、オンラインで取材に応じる鈴木桂治監督
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 柔道のグランドスラム(GS)東京大会(3、4日、東京体育館)に臨む男子日本代表の鈴木桂治監督が2日、オンラインで取材に応じ、サッカー日本代表がW杯カタール大会で2大会連続の16強入りを果たしたことについて、「勝負って怖いなという気持ちで見ている。日本が勝っても“やった”という思いは湧いてこない」と語った。

 日本時間2日早朝に格上のスペインを2―1で下し、1次リーグE組1位で決勝トーナメント進出を決めた日本代表。初戦のドイツに続くジャイアントキリングに「朝から興奮しっぱなし」と刺激材料をもらっている鈴木監督だが、手放しで喜んではいられなかったという。

 自身が率いる柔道日本代表は、世界一のチームであり、他国から追われる立場にある。サッカーの世界に置き換えれば、格上のドイツやスペインの立場が柔道ニッポンと重なる。だからこそ「どういうミスがどういった負けを招くとか、どういう気持ちなのかとか、日本が倒した国の側で見ると気が引き締まる」と話し、勝負の世界の怖さや奥深さを、改めて感じているようすだった。

 現役時代は足技の名手として04年アテネ五輪100キロ超級で金メダルを獲得した鈴木監督だが、少年時代は柔道と並行してサッカーにも熱中していたことは有名。決勝トーナメント1回戦では史上初の8強入りを目指してクロアチアと対戦する日本代表に対して、「どのような戦い方をするか、いろんな目(視点)で見ていこうと思う」と勝負師ならではの心境で語った。

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2022年12月2日のニュース