横領隠蔽のバド協会・関根会長 「残念なことあった」急転の引責辞任理由語る

[ 2022年11月3日 19:30 ]

臨時評議員会、理事会後に対応した(左から)日本バドミントン協会の関根会長、顧問弁護士の葉玉氏
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 元職員による横領の組織的隠蔽(いんぺい)が問題となっている日本バドミントン協会は3日、都内で臨時の評議委員会、理事会を開き、一連の問題について釈明した。今月30日に再び臨時の理事会を開き、現理事20人の互選によって新会長、新専務理事を決めるという。

 今月30日付で引責辞任が決まっている関根義雄会長が取材に応じ、続投を強調した10月21日の釈明会見6日後の27日に急転で辞任を発表した経緯を説明。「私にとって非常に残念なことがあり、(10月)22日で辞めた方が良いという考えがあった。(弁護士の)葉玉先生とも相談して、関根、銭谷は辞めた方がいいだろうといことで辞める決心がついた」と説明した。

 「残念なこと」について詳細は語らず「やっぱり辞めないといけないという事象が心の中で起きた」とした。現理事20人の互選で新会長を決める30日の臨時理事会には、関根会長も参加予定。「30日の会長としての任務がある」とし、議決権を行使する意向という。

 この問題は元職員が日本代表合宿での選手の負担金や国際大会の賞金など約680万円を横領。東京五輪を控えていることなどを理由に理事たちで穴埋めし、今年3月まで内々に処理していた。第三者委員会の報告書が組織的隠蔽を認定したにもかかわらず、協会独自の処分は関根会長、銭谷欽治専務理事に対して「厳重注意」などの大甘な処分にとどまった。10月27日に会長、専務理事の引責辞任が発表された。

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2022年11月3日のニュース