横領隠蔽のバド協会、11月30日に新会長&専務理事決定も刷新先送り 引責辞任の現会長も投票

[ 2022年11月3日 19:19 ]

臨時評議員会、理事会後に対応した(左から)日本バドミントン協会の関根会長、顧問弁護士の葉玉氏
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 元職員による横領の組織的隠蔽(いんぺい)が問題となっている日本バドミントン協会は3日、都内で臨時の評議委員会、理事会を開き、一連の問題について釈明した。11月30日に再び臨時の理事会を開き、理事の互選によって新会長、新専務理事を決めるという。

 この日は既に引責辞任が決まっている関根義雄会長、銭谷欽治専務理事も出席。評議委員会では関根会長がこれまで同様に議長を務め、疑問視する声も出た。評議委員からは「(2人の)辞任だけでは世間に理解していただけない」などの現理事の総辞職を求める厳しい意見などが飛んだが、解任動議までには至らなかった。

 30日の臨時理事会には、同日付で辞任する関根会長、銭谷専務理事も参加の方向という。関根会長は「30日まで会長としての任務がある。会議には参加しようと思っている」と議決権を行使する意向を語った。新会長、専務理事の決定は現理事20人の互選。外部、女性理事などを含めた刷新は来年6月の改選まで先送りとなった。

 この問題は元職員が日本代表合宿での選手の負担金や国際大会の賞金など約680万円を横領。東京五輪を控えていることなどを理由に理事たちで穴埋めし、今年3月まで内々に処理していた。第三者委員会の報告書が組織的隠蔽を認定したにもかかわらず、協会独自の処分は関根会長、銭谷専務理事に対して「厳重注意」などの大甘な処分にとどまった。今月21日の関根会長の会見では職を辞さない意向だったが、わずか6日後に急転、引責辞任を発表した。

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2022年11月3日のニュース