五輪78キロ級女王・浜田 まさかの3決一本負けで5位終戦…立ち技の“弱点”露呈

[ 2022年10月12日 04:45 ]

柔道世界選手権第6日 ( 2022年10月11日    ウズベキスタン・タシケント )

ウクライナのエリザベータ・リトビネンコ(右)に敗れた浜田尚里(共同)
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 女子78キロ級で東京五輪金メダルの浜田尚里(32=自衛隊)が、3位決定戦でエリザベータ・リトビネンコ(ウクライナ)に一本負けを喫し、5位に終わった。五輪女王は海外勢からの強力なマークに苦しみ、日本女子も大会6日目で初めてメダルを逃した。また男子100キロ級は飯田健太郎(24=旭化成)が2回戦でボヤン・ドシェン(セルビア)に一本負けし敗退。日本勢は6日目で、初めて男女通じてメダルなしに終わった。

 追われる立場の厳しさに直面する結果だった。五輪を含め過去3度の世界大会で必ずメダルを獲得してきた浜田だが、3位決定戦では長身の相手にわずか23秒で転がされ、あっさり敗戦。「最後に勝って終わりたかった。調子は全然悪くなかったが、相手が強かった。これが実力」と淡々と結果を受け入れた。

 畳に引き込んだ後の無類の強さと、組み手や立ち技でのもろさが同居する。2、3回戦は寝技で完勝も、五輪3大会連続銅メダルのアギアル(ブラジル)との準々決勝では内股を返され一本負け。五輪女王となっても、長年の課題が克服し切れていないことが明らかに。33歳で迎えるパリ五輪へ、「(立ち技は)これからも練習しないといけない部分。全員に勝てる力をつけていきたい」と再出発を誓った。

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2022年10月12日のニュース