実業団横綱・落合哲也は来年初場所で幕下15枚目格付け出しデビュー予定 改めて角界入りを明言

[ 2022年10月3日 20:36 ]

栃木国体成年の部団体戦に出場した落合哲也(左)=撮影・前川 晋作
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 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」相撲競技の最終日が3日、栃木県大田原市の県北体育館で行われた。

 成年の部で団体優勝候補の鳥取県は準々決勝で、優勝した新潟県に1―2で敗れた。昨年の高校横綱で今年の実業団横綱の落合哲也(19)が先鋒戦で村山大洋(30)を押し出して先制。元アマチュア横綱対決となった中堅戦は西郷智博(30)が中村泰輝(日体大4年)に押し出しで敗れた。1―1で迎えた大将戦、元学生横綱の中島望(26)が熱戦の末、三輪隼斗(27)の右下手投げに屈して勝負あり。少年の部とのアベック優勝は果たせなかった。

 9月18日に行われた全日本実業団選手権を制して幕下15枚目格付け出しの資格を獲得していた落合は、アマチュア最後の試合と位置付けて今大会に臨んでいた。「鳥取県の応援してくれる皆さんに感謝の気持ちがあった。感動を与えて恩返ししたい、国体で何としても結果を残したいという思いが強くて出させてもらいました」。倉吉市出身で生粋の“鳥取県人”である落合にとって地元への思いは強く、実業団横綱を獲得した後でも出場を望んだ。なお、団体戦終了後の個人戦は棄権。大きなケガではないが、体への負担を考慮して大事を取ったという。

 落合はこの日、改めて角界入りを明言した。幕下15枚目格付け出しで来年の初場所(1月8日初日、東京・両国国技館)デビューの予定という。高校卒業後すぐにプロ入りはせず、母校に残って後輩たちと稽古に励んできた。「中途半端な仕上がりでは大相撲では絶対に通用しない。不安なところを全部治して完璧にしてから挑戦したいという思いがあった」。この1年間は古傷を治しながら“プロ仕様”の体に鍛え直した。

 地元を離れて角界入りする日が近づいてくる。それでも「もう腹は決まっているので寂しさとか不安とかはないです」ときっぱり。入門後の細かい目標は設定せず「自分のできることをやって、なるようになると思ってやっていく」と泰然自若の構えを示した。

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2022年10月3日のニュース