国体相撲 アマ横綱・中村泰輝が連覇 史上4人目の幕下10枚目格付け出し資格を獲得 成年の部個人戦

[ 2022年10月3日 18:29 ]

栃木国体成年の部個人戦の入賞者。(左から)準優勝の松園大成、優勝の中村泰輝、3位の石崎涼馬(撮影・前川 晋作)
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 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」相撲競技の最終日が3日、栃木県大田原市の県北体育館で行われた。昨年予定されていた三重国体、一昨年の鹿児島国体はいずれも新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になっており、国体の開催は3年ぶり。

 成年の部個人戦は、今年のワールドゲームズ無差別級金メダリストの中村泰輝(新潟県=日体大4年)が3年前の前回大会に続いて2連覇を達成した。連覇については「何も考えてない」とプレッシャーに感じることなく戦い「今季の全国タイトルをまだ獲っていなかったので、それが獲れてうれしい」と喜んだ。

 昨年の全日本選手権を制してアマチュア横綱に輝いており、それと合わせて幕下10枚目格付け出しの資格を獲得。現行制度になった00年以降で、市原孝行(元幕内・清瀬海)、遠藤聖大(現幕内・遠藤)、大道久司(現大関・御嶽海)に続く史上4人目の快挙となった。かねてよりプロ入りを明言しているが、付け出し資格についてはあまり意識しておらず「10枚目なんだなという感じ。プロに行ったらまた全然違うので」と淡々。今は日体大として仲間と戦う最後の全国学生選手権を最大の目標にしている。「プロに行くと団体戦はない。個人としての目標よりも、団体戦で最後に優勝したい」と抱負を述べた。


 ▽個人戦 3回戦
中村泰輝(新潟) 突き落とし 五島雅治(和歌山)
池田俊(石川) すくい投げ 松永ジョージ(千葉)
三田大生(栃木) 寄り倒し 古川晴貴(熊本)
石崎涼馬(大阪) 下手投げ 吉見龍之介(鹿児島)
松園大成(長崎) 押し出し 西方航(栃木)
重松龍大(岡山) 突き落とし 宇佐見峻佑(静岡)
藤澤詩音(富山) 押し出し 青山将志(京都)
中島望(鳥取) 上手出し投げ 内山翔太(埼玉)
 ▽準々決勝
中村泰輝 押し出し 池田俊
石崎涼馬 はたき込み 三田大生
松園大成 突き出し 重松龍大
藤澤詩音 押し出し 中島望
 ▽準決勝
中村泰輝 はたき込み 石崎涼馬
松園大成 送り出し 藤澤詩音
 ▽3位決定戦
石崎涼馬 不戦勝 藤澤詩音
 ▽決勝
中村泰輝 寄り切り 松園大成

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2022年10月3日のニュース