世界の強豪相手でも「突出していた」サーフィン世界一の五十嵐カノアを強化責任者が称える

[ 2022年9月27日 17:38 ]

サーフィンのワールドゲームズで男子のパリ五輪出場枠を獲得し、トロフィーを手に帰国した日本サーフィン連盟の宗像富次郎強化本部長(右)と井本公文強化委員長
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 サーフィンの世界選手権に相当するワールドゲームズ(WG、米カリフォルニア州ハンティントンビーチ)で男子の24年パリ五輪出場枠を獲得した日本連盟の宗像富次郎強化本部長と井本公文強化委員長が27日、成田空港に帰国し、宗像氏は「男子は(五十嵐)カノアの優勝で目標に届いた。1人の力だけではなく、(村上)舜と(上山)キアヌも頑張ったおかげ。パリ五輪の最初の代表をサーフィンが取ったことで、先駆けにもなれた」などと総括した。

 大会は東京五輪銀メダリストの五十嵐カノア(木下グループ)が日本人初優勝の快挙を達成し、村上舜が11位、上山キアヌ久里朱(くりす)が25位。男子は団体で国別1位となり、パリ五輪の出場枠を獲得した。来年以降、各選考大会で個人で出場権を獲得する選手が出た場合、日本男子は最大3人がパリ五輪に出場できることになる。

 今季はプロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)でも自己最高の5位に入った五十嵐に対し、井本氏も「集中力や技術は本当に世界でトップ。他にもCTの選手が出ていたが、突出していた。精神面でも一回り強くなった」と高く評価した。ハンティントンビーチが地元の五十嵐は大会直前の練習期間や毎日のミーティング、試合中もチームメートに助言を送るなど貢献。大車輪の活躍を称えた。

 一方、東京五輪銅メダリストの都筑有夢路(木下グループ)ら3人が出場した女子は最終日に残ることができず、団体でも国別9位と振るわなかった。井本氏は「波のコンディションが難しかったが、女子はそこに苦しめられた。男女の差が開いたことは課題。24年に向けて一から強化をやり直したい」と課題に挙げた。

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2022年9月27日のニュース