ラグビーの名門・常翔学園に初の女性監督誕生 野上監督は部員の不祥事受け辞任

[ 2022年9月27日 04:00 ]

常翔学園ラグビー部 平池三記副部長 (22年1月撮影)
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 常翔学園高校(大阪市旭区)のラグビー部員の男子生徒3人が女性の着替えを盗撮し、8月に自主退学したことが26日、同校への取材で分かった。不祥事の責任を取り、同部の野上友一監督(64)が辞任した。同校は、大工大高時代も含めて全国高校ラグビー大会で5回の優勝を誇る強豪。昨年度の同大会では歴代3位の通算100勝目を挙げた。

 同校によると、3人は7月下旬、合宿施設の脱衣所で着替えていた女性をスマートフォンで動画撮影した。女性がその場でスマホを発見し、動画を削除した。学校の聞き取りに対し、3人は事実関係を認めて女性に謝罪した。田代浩和校長は「3人は自主退学し、監督は引責辞任している。他の部員は無関係であり、部の活動は継続する。再発防止に努める」とのコメントを出した。

 野上監督は1990年夏から監督に就任。08年1月に一度辞任し、11年4月に復帰した。花園出場は選手として2回、コーチとして4回、監督として28回。95年度と12年度大会は日本一へ導いた。

 冬の全国大会出場を懸けた大阪府予選は18日に開幕。大阪第1地区のシード校に選出されている常翔学園は10月30日に初戦を迎える。根来和弘校長補佐は「大阪府予選に出場する予定です」と明かした。野上監督の後任は同部の平池三記副部長(53)が務め、監督と部長を兼任。全国的にも極めて珍しい、同校初の女性監督が誕生した。

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