岩井ツインズの妹・千怜 3人目の初優勝からの2週連続Vへ単独首位浮上

[ 2022年8月20日 18:32 ]

<CAT Ladies2022第2日>18番、ギャラリーの祝福に応えホールアウトする岩井千(撮影・会津 智海)
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 女子ゴルフのCATレディース(賞金総額6000万円、優勝賞金1080万円)は20日、神奈川県箱根町の大箱根CC(6638ヤード、パー72)で第2ラウンドを行った。

 先週のNEC軽井沢72でツアー初優勝した岩井ツインズの妹・千怜(20=Honda)がこの日のベストスコアとなる8バーディー、2ボギーの66をマークし、前日の4位から通算11アンダーの単独首位に浮上。史上3人目となる初優勝からの2週連続Vに王手をかけた。

 首位から出たツアー通算4勝の若林舞衣子(34=ヨネックス)が首位に2打差の通算9アンダー、2位。ツアー通算7勝の勝みなみ(24=明治安田生命)が首位に3打差の通算8アンダー、3位につけている。

 念願のツアー初優勝からさらに進化を続ける岩井千怜がツアー自己最多の8バーディーを奪う猛チャージで首位を奪取。1990年西田智恵子、2005年表純子に続く史上3人目の快挙がハッキリと見えてきた。

 「いつぶりか分かんないくらいいいプレーでした。回ってる途中はどれだけバーディー取ったか分かんなくて、上がってみたら8個取ったんだって感じでした」

 3メートルを3パットした7番パー4(336ヤード)でこの日最初のボギーを叩いた時点で首位を走る勝みなみとの差は4打に開いたが、9番パー5(532ヤード)からの6ホールで3連続を含む驚異の5バーディー。12番パー3(182ヤード)ではグリーン手前のエッジから15ヤードのパットをカップに流し込むなどパットが好調だった。

 私生活ではアクション色の強い映画「007」シリーズを見て涙する多感な20歳だが、プロゴルファーとして一歩、戦いの場に足を踏み入れると別人に変わる。常に心掛けているのは「淡々としたプレー」。この日は集中力が途切れそうになる度に「空を見てると落ち着くんです」と雲を目で追い、ドラマ「ドラゴン桜」のテーマ曲を口ずさみながら気持ちを整えたという。
 
 優勝した先週のNEC軽井沢72に続く4度目の最終日最終組も「淡々と」。平常心で快挙達成に挑む。

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2022年8月20日のニュース