元幕内・青狼が断髪式 現在はモンゴルで石こうの会社を経営 実業家として第二の人生へ

[ 2022年8月20日 22:55 ]

師匠の錣山親方から止めばさみを入れてもらう青狼
Photo By 代表撮影

 20年7月場所限りで現役を引退した大相撲の元幕内・青狼(34、本名=アムガー・ウヌボルド)の断髪式が20日、都内で行われた。

 錣山部屋の弟弟子だった小結・阿炎(28)のほか、モンゴルの先輩力士である鶴竜親方(元横綱)や玉鷲(37=片男波部屋)ら約170人の関係者が出席。「親方衆とかも来てくれてありがたいですね」と感謝した。止めばさみを入れた師匠の錣山親方(元関脇・寺尾)は「青狼のお父さんはうちの親父にそっくりで同じ顔してる。だからすぐ仲良くなれた(笑)」と愛弟子との思い出を懐かしそうに振り返った。
 現役引退から2年経ち、最高150キロあった体重は40キロ以上も減り「勝手に痩せちゃいました」と笑った。現在はウランバートルで建築材の石こうを扱う会社を経営している。「相撲をやっていたということで相手の会社の方に信用してもらえる」と角界の経験がビジネスにも生きているという。34歳の社長は「石こう(の業界)で一番になりたい」と第二の人生で実業家の“横綱”を目指す。錣山親方は「酒で失敗するなよ」と冗談交じりに愛のあるエールで門出を祝った。

 ◇青狼 武士(せいろう・たけし)本名=アムガー・ウヌボルド。1988年(昭63)8月18日生まれ、モンゴル出身の34歳。16歳で来日、錣山部屋に入門。05年名古屋場所で初土俵。13年名古屋場所で新十両。15年名古屋場所で新入幕。20年7月場所前に引退届を提出。最後に土俵に上がったのは20年初場所で、東幕下11枚目で3勝4敗だった。最高位は西前頭14枚目。幕内在位3場所。幕内成績19勝26敗。通算成績433勝424敗18休。

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