竹田“平瀬DNA”1差4位発進 叔母は2度の賞金女王 飛ばし屋ルーキーが初Vへ好位置

[ 2022年8月20日 05:30 ]

女子ゴルフツアー CATレディース第1日 ( 2022年8月19日    神奈川県 大箱根CC=6638ヤード、パー72 )

4番、ティーショットを放つ竹田(撮影・会津 智海)
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 93、94年賞金女王・平瀬真由美(52)を叔母に持つ新人・竹田麗央(りお、19=ヤマエグループHD)が67で回り、首位に1打差の5アンダー、4位とプロツアー自己最高のスタートを切った。先週のNEC軽井沢72で初優勝した岩井ツインズの妹・千怜(ちさと、20=Honda)も同じく4位と好発進。沖せいら(29=フリー)、天本ハルカ(24=フリー)、若林舞衣子(34=ヨネックス)の3人が6アンダーで首位に立っている。

 先週のNEC軽井沢72で世代一番乗りを果たした02年度生まれの岩井千よりさらに1学年年下の03年度生まれ。ルーキー・竹田が大物感たっぷりのゴルフでV戦線に顔を出した。

 「飛距離を出すことが得意なので自信を持って振り切れれば。優勝したいなと思っています」。今季の1Wの平均飛距離は257・46ヤード。規定ラウンド数に満たないため参考記録だが、これはこの部門1位に君臨する穴井詩の260・34ヤードに続く2位の数字。折り返しの1番パー5では第2打をグリーン手前のカラー、最終9番パー5でも第2打をグリーン手前のラフまで運び、ともに第3打を1メートル前後に寄せてバーディー。最大の武器である飛距離を生かしたプレーが光った。

 日本女子ツアーでは過去22人の賞金女王が誕生しているが、その親族の中から女王の系譜を継ぐ者は現れていない。その可能性を持つのは現役では竹田ただ一人。冷静沈着なプレーで2度の賞金女王に輝いた叔母とはプレースタイルは違うが、アマチュアだった昨年4月のKKT杯バンテリン・レディースでは2日目に大会レコードに並ぶ65をマークしてV争いに加わるなど爆発力は昨年プロテストに合格した世代では屈指。この日はプロ入り後、初のボギーなし。「レギュラーツアーにだいぶ慣れてきました」と課題のショートゲームにも手応えを感じている。

 「あまりしゃべる機会はないんですけど」と竹田がいう叔母はテレビ解説のため勝負の週末を現地で観戦する。偉大な叔母の前でバッグを担ぐプロゴルファーの母・哲子(さとこ、54)とともに念願の初Vに挑む。

 ◇竹田 麗央(たけだ・りお)2003年(平15)4月2日生まれ、熊本県出身の19歳。プロゴルファーの母・哲子の影響で6歳からゴルフを始める。熊本国府高時代の19年に九州ジュニア優勝、21年に日本女子オープン7位でローアマチュアに輝いた。同年11月のプロテストで一発合格。憧れのプロはダスティン・ジョンソン(米国)とロリー・マキロイ(英国)。好きなクラブは1W。1メートル66、68キロ。

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