元横綱・白鵬“新・宮城野部屋”始動「横綱、大関になった時と同じような緊張感とプレッシャー」

[ 2022年8月20日 18:53 ]

新しい看板を掲げる宮城野親方
Photo By 代表撮影

 大相撲の宮城野部屋が20日、移転後初めて報道陣に稽古を公開した。前師匠である間垣親方(元幕内・竹葉山)の定年に伴い、元横綱・白鵬(37)が「宮城野」を襲名して部屋を継承。仮住まいとなる墨田区東駒形の旧東関部屋は第64代横綱・曙が育った場所で、今月2日に引っ越した。

 新しく師匠となった宮城野親方は「横綱、大関になった時と同じような緊張感とプレッシャー。常に2桁勝利が当たり前という世界に飛び込んだような気持ち」と、大横綱らしい独特の表現で責任感を強めた。「改めて思いが深いところもある。どう頑張っていくかというのはこれからだと思う」。新体制のスタートに感慨を込めた。

 この日は上がり座敷で弟子たちの稽古を見守った。隣には自身の師匠だった間垣親方の姿も。「私の脇に座るというのは不思議な感覚ですけど、アドバイスをいただきながら頑張っていきたい」。四股や腕立て伏せなどの基礎運動で、自ら土俵に降りて指導する場面もあった。

 今後は19人の弟子の育成に全力を注ぐ。20年間の現役生活で頂点を極めた経験から「20年走り続けるような力士を育てたい」と抱負を述べた。指導方法は時代に合わせていく。「現代のトレーニング法も入れながら、数よりも質を大事にして、オーバーワークにならないように教えていきたい」。数々の記録を打ち立てた大横綱が、親方としての新たな一歩を踏み出した。

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