体重50キロで軽々!?安本大祐が自身初の奪首 先輩・池田勇太の教え守りハーフ自己ベスト29

[ 2022年8月6日 04:35 ]

男子ゴルフツアー 日本プロ選手権第2日 ( 2022年8月5日    静岡県 グランフィールズCC=7219ヤード、パー71 )

2番、ティーショットを放つ安本(撮影・会津 智海)
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 首位に4打差の23位から出た安本大祐(35=テラモト)が後半のアウトで自己ベストを1打更新する29を記録するなど66とスコアを伸ばし、通算7アンダーで自身初の首位に立った。出水田大二郎(29=TOSS)、堀川未来夢(みくむ、29=Wave Energy)、嘉数光倫(32=エナジック)が首位を並走。首位に2打差の7位から出た石川遼(30=CASIO)は通算3アンダーの13位に後退した。

 体重50キロ。日本ツアー一スリムな男・安本が08年12月のプロ転向後、レギュラーツアー67試合目にして初めて首位に立った。

 「その言いつけだけを守ってやってます」

 大会開幕3日前の今月1日に東北福祉大の1年先輩、池田勇太と2人で食事をした。今季は8戦して予選落ちが5度。賞金ランクも92位に低迷していた。思い悩んでいた安本にツアー通算21勝の偉大な先輩が投げた言葉が心に響いた。

 「下向いてゴルフをするんじゃない。運が逃げるぞ」。この“言いつけ”を胸に渋面を笑顔に。するとゴルフにも変化が表れた。

 前半のインで2オーバーを叩いたが「むしろよく耐えてる」と自分に言い聞かせ、そのまま笑みを絶やすことなくプレーした。流れが好転したのは折り返しの1番パー5。202ヤードの第2打を6Iでピン右手前5メートルに運んでイーグルを奪うと2、3番でも3メートルのパットを沈めて連続バーディー。最終9番では「入ると思っていなかったから」とプレッシャーなく打った15メートルのバーディーパットがカップに消え、プライベートでもなかったハーフ20台を初めて記録。それまでのつくり笑顔が自然と心からの笑顔に変わっていた。

 「食べることが凄くストレスなんです」

 好き嫌いもあってスタミナ強化には苦労しているが、細身の体に大敵なのは冬の寒さ。むしろ暑い夏には「汗をかかないので調子が上がる」と笑う。スコアボードは見ない主義。残り2日間も池田の言いつけを守って自分のゴルフに徹する。

 ◇安本 大祐(やすもと・だいすけ)1987年(昭62)1月20日生まれ、北海道出身の35歳。ゴルフは10歳から。北海道尚志学園高2年時の04年全国高校選手権春季大会2位。東北福祉大1年時の05年関東学生優勝。06、07年ナショナルチーム入り。07、08年北海道アマチュア選手権優勝。08年プロ転向。昨年の下部ツアー、ランディック・チャレンジ8でプロ初優勝。レギュラーツアーの最高成績は昨年のパナソニック・オープン11位。師匠は三上幸一郎。得意クラブは1W。1メートル75、50キロ。

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