19年覇者・渋野日向子 ボギー先行も我慢のゴルフで耐えた

[ 2022年8月6日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン第2日 ( 2022年8月5日    英ガーレン ミュアフィールド・リンクス=6659ヤード、パー71 )

第2ラウンド4番、パットを放つ渋野(撮影・西尾 大助)
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 6アンダーの単独首位から出た19年覇者の渋野日向子(23=サントリー)はボギー先行となる我慢の展開も、9番パー5で最初のバーディーを奪うなど粘りのゴルフで17ホールを終えて通算4アンダーで優勝戦線に踏みとどまった。山下美夢有(21=加賀電子)は1イーグル、3バーディー、2ボギーの68と3つ伸ばし、通算5アンダーでフィニッシュ。悲願のメジャー制覇を目指す畑岡奈紗(23)は69で回り、通算2アンダーでホールアウトした。

 渋野が「我慢のゴルフ」でV戦線に踏みとどまった。単独首位で迎えた2日目。1番で約5メートルのパットを外してボギー発進となるも、2番では約2メートルのシビアなスライスラインを沈めてナイスパー。「難しいラインをあれだけ強気で打てたのは久しぶり」と話していたバーディーラッシュの初日から一転、この日は粘りを見せた。

 9番パー5で上り4メートルを沈め、ようやく最初のバーディーを奪った。序盤からティーショットが右に出た。2番では今大会で初めてラフにも入れた。それでも8、9番では完璧なショットで修正能力の高さも見せた。2年前のリンクス(ロイヤルトルーン、予選落ち)では風に翻弄(ほんろう)されたが、成長の跡を見せた。

 14番ではティーショットを左に曲げ、今大会初めてポットバンカーに入れた。2打目は出すだけのボギーを叩く。それでも冷静さは失わない。15番でも徹底してバンカーを避けるマネジメントを完遂した。

 フェアウエーキープ率(86%)が全体2位とさえ渡った初日は攻めのゴルフ。この日は耐えしのぐ一面を見せた。6月のショップライト・クラシックを最後に途中棄権と予選落ちが続いたが、トンネルの出口ははっきりと見える。渋野が好位置でムービングサタデーを迎える。

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