NBAドラフト前日にトレード ピストンズのグラントがTブレイザーズへ 親子二代で同じチーム

[ 2022年6月23日 08:45 ]

ピストンズからトレイルブレイザーズにトレードされたジェラミー・グラント(AP)
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 NBAドラフト前日となった22日、トレイルブレイザーズとピストンズとの間でトレードが成立。東京五輪に米国代表として出場したピストンズのスモールフォワード、ジェラミー・グラント(28=203センチ、95キロ)が25年の1巡目指名権(現時点でペリカンズが保持)との交換でトレイルブレイザーズに移籍することになった。

 ピストンズは今ドラフトでトレイルブレイザーズが持っていた2巡目指名権(全体36番目)も獲得。契約最終年の今季年俸が2096万ドル(約28億5000万円)のグラントは、今年12月に4年1億1200万ドル(約152億3000万円)で契約延長が可能だったが、スポーツ専門局のESPNはこのトレードでピストンズにはサラリーキャップに4300万ドル(約58億5000万円)の余裕ができたと報じている。

 シラキュース大出身のグラントは2014年のドラフトで2巡目(全体39番目)に76ersに指名されてNBA入り。2016年にサンダー、19年にナゲッツ、20年にピストンズにトレードされており、トレイルブレイザーズは9シーズンで5チーム目となる。

 今季は右手親指を手術したために出場は47試合どまり。しかしピストンズではチームトップの19・7得点をマークしていた。

 トレイルブレイザーズではグラントと同じく東京五輪の米国代表だったポイントガードのデイミアン・リラード(31)が故障で29試合しか出場できず、シーズン途中でシューティングガードのCJ・マッカラム(30)をペリカンズに放出。今季27勝55敗と低迷し、9シーズンぶりにプレーオフ進出を逃していた。

 グラントの父、ハービー・グラント氏(56)もNBAの元フォワードで(元ブルズのホーレス・グラント氏とは双子の兄弟)、1993年から3シーズンにわたってオレゴン州ポートランドを本拠にしているトレイルブレイザーズに所属。親子二代で同じチームのユニフォームを着ることになった。

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2022年6月23日のニュース