アマ世界1位・中島「デカヘッド」でリベンジ 460CCドライバーで距離対策「15ヤードは伸びてる」

[ 2022年6月15日 05:30 ]

米ツアーを主戦場にするキャディーのハーキーさん(左)とコミュニケーションを取りながら練習ラウンドする中島
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 男子ゴルフの今季海外メジャー第3戦、全米オープンは16日から4日間、米国マサチューセッツ州ブルックラインのザ・カントリークラブ(7254ヤード、パー70)で行われる。世界アマチュアランク1位の中島啓太(21=日体大4年)にとって今大会は涙の予選落ちとなった4月のマスターズに続く自身海外メジャー2戦目。13日は前日のアウト9ホールに続いてイン9ホールを視察し、米ツアーが主戦場のビル・ハーキーさんをキャディーに攻略ルートを練った。

 タフなコースセッティングが常の海外メジャーで結果を残すため中島が選択したのは460CCのデカヘッドドライバーだった。

 「こっちに来てキャリーで15ヤードは伸びてると思います」

 比較的狭いコースが多い日本では操作性を重視してヘッドの大きさが300CCの2Wに近い1Wを使用してきたが、この後の全英オープンも含む海外メジャー対策として、距離の長いタフな海外メジャーに対応するため現在では普通になっている460CCを2週前の日本ツアー選手権から満を持して実戦投入している。昨年9月のパナソニック・オープンでは4日間、パー3を除く全14ホールで第1打に1Wを選択し、日本ツアー史上5人目のアマチュア優勝を果たした。日本屈指といえるショットの精度に今回の海外遠征でプラスされた15ヤードの飛距離増。中島自身、大きな前進を期待してこの大会に臨んでいる。

 「高い重要度の大会に位置づけてます。凄い悔しい思いをしたのでそのリベンジとしてしっかりいいゴルフをして4日間、プレーしたいと思います」

 中島の胸中にあるのは昨年8月の全米アマチュア選手権。世界1位で参戦しながら初日に80を叩くなど通算11オーバーと崩れ、8打及ばず予選落ち。4月のマスターズでは初日イーブンパー、19位の好発進を決めたが、2日目に79を叩いて通算7オーバーの64位で予選落ち。米ツアー挑戦は近い将来の話。その前に米国本土で納得のいく結果を出しておきたい。

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2022年6月15日のニュース