叔父・松岡修造氏からも祝福メール ロック辻雄康「W杯に出たい」ラグビー日本代表宮崎合宿

[ 2022年6月15日 17:49 ]

ラグビー日本代表の宮崎合宿で、鬼の形相で練習に臨む辻雄康(右)
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 ラグビー日本代表は15日、宮崎市内で行っている強化合宿を報道陣に公開。週明けに代表予備軍に当たるナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)から“追加昇格”したロック辻雄康(26=東京SG)は主力相手に激しいプレーでアピールし、「まだ(立場上は)NDSとして参加しているが、期待されている自覚を持ち、日本代表に入れるように一歩ずつ歩んでいきたい」と語った。

 辻は11日に行われた慈善試合で先発フル出場。トンガ出身者らで構成される相手に、持ち味のフィジカルを生かしたプレーを見せて昇格を勝ち取った。試合後には「フィジカルでも通用していたと、いろんな方から意見(評価)をもらった」といい、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチのお眼鏡にもかなって宮崎行き切符を勝ち取った。

 初めて参加する日本代表での練習は、この日が3日目。「雰囲気は(NDSと)同じ」としながらも、「コンタクト強度はかなり高い。今までで一番。体験したことがないきつさ」と言葉に実感を込める。それでも「全く通用しなかったとか、今日はいけたとか、心境が変化しているのを感じる」と手応えもつかんでいる様子だった。

 19年W杯では史上初の8強入りを果たした日本代表だが、ロックに日本生まれの選手は不在だった。1メートル90と、このポジションでは決して大きくない辻にとっても、今後の代表定着や来年に迫ったW杯フランス大会出場へのハードルは決して低くない。それでも「外国出身の選手にフィジカルでもセットプレーでも勝たないといけない。周りとのコミュニケーション、スピード、低さで、2メートル級の中でも目立てるようにアピールするしかない」。現在もサントリーの社員選手とプレーしており、15年W杯代表でOBの真壁伸弥氏には「会社でフロアが一緒なので、ラグビーのことを聞きに行っている」と明かした。

 叔父は元プロテニス選手の松岡修造氏。5月末にNDSへの招集が決まった際には、祝福のメールをもらったという。「おじさんだが、家族としても人としても尊敬している。凄くうれしかった」と話す。ぼくとつな雰囲気を漂わせながらも、内には叔父同様に熱いハートを持つ辻。「W杯に出たい。まず1キャップ目をつかんで、できることを毎日やっていきたい」と言葉に力を込めた。

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