岩崎亜久竜 自画自賛の終盤3連続バーディーで4差3位浮上「満足のいくラウンド」

[ 2022年4月2日 16:41 ]

東建ホームメイト・カップ第3日 ( 2022年4月2日    三重県桑名市の東建多度CC名古屋 7062ヤード、パー71 )

岩崎亜久竜
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 男子ゴルフの今季国内ツアー開幕戦、東建ホームメイト・カップ(賞金総額1億3000万円、優勝賞金2600万円)は2日、三重県桑名市の東建多度CC名古屋(7062ヤード、パー71)で第3ラウンドを行った。

 首位に3打差の6位からスタートしたプロ転向2シーズン目の岩崎亜久竜(24=フリー)が6バーディー、2ボギーの67をマークし、首位に4打差の通算8アンダー、3位に浮上した。2020年三井住友VISA太平洋マスターズに続く2勝目を目指す香妻陣一朗(27=国際スポーツ振興協会)が通算12アンダーで首位を堅守している。

 「最後のボギーは悔しいですけど満足のいくラウンドでした。凄く集中できてて良かったと思います」

 岩崎が自画自賛したのは終盤の3連続バーディー。始まりは15番パー4(357ヤード)。85ヤードの第2打を58度のウエッジで30センチに寄せると、続く16番パー3(177ヤード)では7Iの第1打をピン奥1・5メートルへ。さらに17番パー5(518ヤード)では250ヤードの第2打を3Iでグリーン手前まで運び、絶妙のアプローチで再びOKバーディーを奪った。

 岩崎にとってはこの試合が予選落ちした昨年9月のANAオープンに続くレギュラーツアー2戦目。しかも明日3日は自身初体験となる最終日最終組。ハードルは高いが「1打1打いつも通りにやりたい」と無欲の挑戦を強調する。

 昨年12月から米ツアーを転戦中の渋野日向子(23=サントリー)と同じ斎藤大介トレーナーの下、ショットの安定感とキレを増すため動きが硬いと悩んでいた“股関節改革”に取り組んだ。対面でのトレーニングはまだ3回ほどだが、ダウンスイングからフォローにかけての動きがハッキリ自覚できるほどスムーズになった。

 オフには200万円以上する弾道測定器を購入し、100ヤード以内のショットを5ヤード刻みで打ち分けられるよう打ち込みを続けてきた。さまざまな取り組みの成果がこの開幕戦で実を結びつつある。

 静岡県清水町出身。8歳からゴルフを始め、クラーク記念国際高から名門、日大へ進んだ。1メートル81、86キロの大型プレーヤー。アマチュア時代はビッグタイトルこそないが、2019年に日本アマチュア選手権で4位に入るなど将来性は高く評価されてきた。下部ツアーでは予選会から勝ち上がった2021年太平洋クラブチャレンジでプレーオフの末、2位に敗れ、悔し涙を流した。さらに格上の舞台となるが、一気にスターダムを駆け上がる絶好の好機でもある。

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