完成度が高まった渋野のスイング だから迷いなく振れている

[ 2022年4月2日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー シェブロン選手権第1日 ( 2022年3月31日    カリフォルニア州 ミッションヒルズCC=6884ヤード、パー72 )

第1ラウンド、15番でティーショットを放つ渋野日向子(共同)
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 【服部道子・メジャーの風】渋野選手が素晴らしいプレーを見せてくれました。3アンダーでしたが、もっといいスコアが出てもおかしくない内容でした。

 特にドライバーショットの安定感が抜群でした。ミッションヒルズCCはフェアウエーが狭く、空中に高い木が覆いかぶさり、アライメント(体の向きを目標に合わせること)を取りづらいホールが多い。ラフも深く、ティーショットを気持ち良く打たせてくれないコースです。しかし渋野選手は迷いなく、テンポ良く振っていました。

 昨年よりスイングの完成度が高まり、意識せずに振れているからだと思います。大きな筋肉を使い、股関節や肩甲骨周辺の柔軟性を生かしタメをつくり、しなやかに振り切っています。だから力を入れているように見えないのに飛距離も出ているのです。そしてティーショットをいい場所に運べるから第2打以降も余裕を持って攻めることができていました。

 2番パー5では2オンしてイーグルを奪いましたが、1年間の進化の証だと思います。今の渋野選手なら9番以外のパー5はいずれも2オンが可能だし、イーグルも取れるでしょう。パットの距離感が合ってくれば上位で戦えるはずです。(プロゴルファー)

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