ラプターズが4連勝 無条件プレーオフ進出に前進 渡辺は無得点 サンズは9連勝で62勝目

[ 2022年3月31日 13:59 ]

ティンバーウルブスのプリンスとぶつかって倒れ込んだラプターズのシアカム(AP)
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 NBA東地区全体6位のラプターズは30日、地元トロント(カナダ・オンタリオ州)で西地区全体7位のティンバーウルブスを125―102(前半62―60)で下して44勝32敗。ゲイリー・トレントJR(24)が29得点、パスカル・シアカム(27)が12得点、10リバウンドと自己最多の13アシストで自身2回目のトリプルダブルを達成して4連勝を飾った。

 渡辺雄太(27)は116―91で迎えた第4Qの残り4分14秒からコートに登場。3点シュート1本を含む2本のシュートを放ったもののどちらもリングに嫌われて無得点に終わった。

 7位から10位までのチームはプレーイン・トーナメント(PIT)に回ってさらに1勝もしくは2勝しないとポストシーズンに進めないが、6位以内ならば無条件でのプレーオフ。ラプターズは、この日マーベリクスに112―120(前半67―61)で敗れて42勝34敗となった7位のキャバリアーズに残り6試合となった段階で2ゲーム差をつけ、5位のブルズをゲーム差なしで追走している。

 東地区全体12位のウィザーズが追いかけている同10位のホークスは、41得点を稼いだトレイ・ヤング(23)の活躍でサンダーに136―118(前半85―58)と快勝して39勝37敗。3連勝を飾ってPIT進出へのマジックを残り6試合で「1」とした。ホークスは31日(4月1日)にキャバリアーズ戦と対戦。この試合に勝てば悪くとも10位の座を確保できる。

 33勝43敗のウィザーズがPITに残るには残り6試合で全勝し、ホークスが全敗するときのみ。この中には両者の直接対決(4月6日)が含まれており、ウィザーズが勝つとこのカードで今季2勝2敗となってこの段階では差がつかない。しかしタイブレークの次の条件となる両者が所属している東地区サウスウエストのディビジョン内での成績(どちらも残り2試合)で、ウィザーズが全勝なら9勝7敗、ホークスが全敗なら8勝8敗となるために、ウィザーズが上位扱いとなって10位に滑り込む。

 34勝43敗のニックスも残り5試合で全勝すると39勝に到達するが、4月8日はウィザーズ戦。どちらかが確実に1敗を喫するため、ウィザーズ全勝と想定するとニックスは10位には届かないことになる。

 ただし全勝するのがウィザーズではなくニックスだった場合、ニックスは今季ホークスに対して3勝1敗。同率ならばニックスが10位となってPITに駒を進める。

 しかしどちらもあくまで“数学上の可能性”であってホークスが圧倒的に有利。ニックスとウィザーズは崖っ縁に立たされている。

 激化しているのはむしろ東地区の第1シード争い。この日は地区全体首位のヒートがマイアミでセルティクスを106―98(前半53―52)で退けて49勝28敗。4連敗のあと白星を2つ並べ、残り5試合となった段階で2位バックスに1ゲーム差、3位76ersに2ゲーム差をつけ、セルティクスは前日までの3位から4位に順位を落としている。

 なおPITでは東西両地区全体7位と8位、9位と10位がそれぞれ対戦。前者の勝者は第7シード、前者の敗者は後者と勝者ともう1試合を行って勝った方が第8シードとしてプレーオフに進出する。

 西地区全体首位ですでに今季の最高勝率が確定しているサンズは、敵地サンフランシスコ(カリフォルニア州)でウォリアーズに107―103(前半50―48)で勝って4連勝。今季の成績は62勝14敗となり、あと6試合を残して1992年と2004年両シーズンでマークしていたチームの最多勝利記録に並んだ。

 ウォリアーズは4連敗で48勝29敗。マーベリクスと同率ながら前日までの西地区全体3位から4位に後退し、5位ナゲッツとは2ゲーム差となった。

 <30日終了時点での東地区全体順位>
 ▼1~6位(無条件でプレーオフ進出)
(1)ヒート(49勝28敗)
(2)バックス(47勝28敗)
(3)76ers(46勝29敗)
(4)セルティクス(47勝30敗)
(5)ブルズ(44勝32敗)
(6)ラプターズ(44勝32敗)
 ▼7~10位(PITの対象)
(7)キャバリアーズ(42勝34敗)
(8)ネッツ(40勝36敗)
(9)ホーネッツ(40勝37敗)
(10)ホークス(38勝37敗)
 ▼11~12位(PIT圏外もまだ可能性あり)
(11)ニックス(34勝43敗)
(12)ウィザーズ(33勝43敗)
 ▼13~15位(PIT圏外で可能性消滅)
(13)ペイサーズ(25勝52敗)
(14)ピストンズ(20勝56敗)
(15)マジック(20勝57敗)

 <30日終了時点での西地区全体順位>
 ▼1~6位(無条件でプレーオフ進出)
(1)サンズ(62勝14敗)
(2)グリズリーズ(54勝23敗)
(3)マーベリクス(48勝29敗)
(4)ウォリアーズ(48勝29敗)
(5)ナゲッツ(46勝31敗)
(6)ジャズ(45勝31敗)
 ▼7~10位(PIT対象)
(7)ティンバーウルブス(43勝34敗)
(8)クリッパーズ(37勝39敗)
(9)ペリカンズ(33勝43敗)
(10)レイカーズ(31勝44敗)
▼11~13位(PIT圏外もまだ可能性あり)
(11)スパーズ(31勝45敗)
(12)キングス(28勝49敗)
(13)トレイルブレイザーズ(27勝49敗)
 ▼14~15位(プレーオフ圏外で可能性消滅)
(14)サンダー(22勝54敗)
(15)ロケッツ(20勝57敗)

 *レギュラーシーズンは82試合

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