御嶽海 土俵際ヒヤリも4連勝! カド番の正代は力なく4連敗 横綱・照ノ富士は3勝目

[ 2022年3月16日 17:55 ]

大相撲春場所4日目 ( 2022年3月16日    エディオンアリーナ大阪 )

<春場所4日目>土俵際ヒヤリ。御嶽海(右)は、はたき込みで隆の勝を破り4連勝(撮影・後藤 正志) 
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 大相撲春場所は16日、エディオンアリーナ大阪で4日目の取組が行われ、大関以上で唯一の3連勝と好調な新大関・御嶽海(29、出羽海部屋)は東小結・隆の勝と対戦。土俵際ではたき込み全勝を守った。

 御嶽海は隆の勝の低い姿勢からの攻めに一度後ろに引くと土俵際まで押し込まれた。しかし、そこからうまく隆の勝をはたき込み。俵づたいに体を残し一瞬ヒヤリとしたものの4戦全勝とした。

 2日目に大栄翔に敗れ2勝1敗の横綱・照ノ富士は東前頭2の逸ノ城を危なげなく寄り切り3勝目。カド番の貴景勝は、東前頭筆頭で今場所金星を挙げている大栄翔を力強く押し出し2勝目。星を五分に戻した。同じくカド番で0勝3敗の正代は西前頭筆頭の宇良と初勝利を懸け対戦。今場所を象徴するかのような消極的な立ち合いから宇良に一気に送り出され4連敗となった。上位陣との対戦が続いた宇良は待望の初白星。「細かいところは覚えていないです」と無我夢中の勝利を強調し「頑張ります。頑張ります」と息を切らせながら前を見据えた。

 この日、3日目の琴ノ若戦に敗れ2敗目を喫した際に土俵下でしばらくうずくまって立ち上がれなかった西前頭5枚目の石浦(32、宮城野部屋)が日本相撲協会に「頸椎症性神経根症の増悪で2週間程度の安静加療を要する」との診断書を提出し休場した。石浦の休場は4度目。宮城野部屋で新型コロナウイルス感染者が出た昨年秋場所以来となった。今場所の十両以上の力士の休場は初。

 また、ウクライナ初の大相撲力士で西幕下17枚目の獅司(25)=本名・ソコロスキー・セルギイ、入間川部屋=が今場所2番目の取組に臨み、海乃島(藤島)を送り倒しで破り、2戦2勝とした。この日も館内放送で「ウクライナ出身」と紹介されると、館内からどよめきに近い拍手。ウクライナ国旗を掲げる観客の姿もあった。

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