日本で実現!八村VSカリー 9・30&10・2、3年ぶりNBA開催で凱旋へ「楽しみにしている」

[ 2022年3月16日 05:30 ]

<ウォリアーズ・ウィザーズ>ウォリアーズのカリーにマークされるウィザーズの八村=右(AP)
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 NBAと楽天グループは15日、都内で会見を開き、22~23年シーズン開幕前のプレシーズンマッチ2試合を9月30日と10月2日にさいたまスーパーアリーナで開催すると発表した。八村塁(24)が所属するウィザーズと、最優秀選手2度選出のステフィン・カリー(34)を擁する強豪ウォリアーズが激突する。14日にはサンフランシスコで行われた今季レギュラーシーズンで両チームが対戦。八村は12得点と奮闘したが、チームは112―126で敗れ、4連敗となった。

 世界最高峰の試合が埼玉で行われる。NBAの日本開催は19年10月のプレシーズンマッチ以来3年ぶり。パンデミック後に北米以外で試合を行うのは初めてだ。対戦カードは八村の所属するウィザーズと史上最高のシューター、カリーを擁するウォリアーズ。出場すれば昨夏の東京五輪以来の国内でのプレーとなる八村は「日本でプレーすることを楽しみにしている。日本のバスケをもっと盛り上げられるように頑張っていきます」とビデオメッセージを寄せた。19年に日本人初のドラフト1巡目指名で加入後、ウィザーズのユニホームで国内コートに立つのは初となる。

 ともに初来日となる両チームは14日に今季レギュラーシーズンで対戦。八村は途中出場で23分11秒プレーし、12得点、3リバウンドと奮闘した。最近10試合で8試合目となる2桁得点。放った3点シュートは2本とも成功させ、14試合連続3点シュート成功と自己最長を更新した。

 NBA3季目の今季は個人的な事情でチーム合流が遅れ、開幕から39試合を欠場。1月9日のマジック戦での初出場以降は安定したプレーを続けている。1試合平均9・9得点3・1リバウンド。3点シュート成功率は52・2%を記録し、昨季の32・8%から飛躍的に向上している。チームは4連敗で29勝38敗と大きく黒星が先行するが、アンセルド監督は「(八村の今季初戦だった)2カ月前と今では全然違う」と目を細める。

 ウォリアーズは14~15、16~17、17~18年の覇者で、18~19年まで5季連続でNBAファイナル進出を果たした強豪。クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンらスター選手がそろう。カリーは「日本でプレーできるのは光栄。八村は若手の素晴らしいアスリートでNBAで偉大な選手になるだろう」とコメントを寄せた。中日の10月1日には両チーム選手によるファンとの交流イベントも開催予定。バスケファンにとっては夢のような3日間となる。

 ◇ステフィン・カリー 1988年3月14日生まれ、米オハイオ州出身の34歳。デビッドソン大から09年に全体7位指名でウォリアーズに入団。3度のNBA制覇に貢献し、14~15、15~16年シーズンはMVPに輝いた。21年夏に4年2億1500万ドル(約253億7000万円)で契約延長。最終年の年俸は5960万ドル(約70億3000万円)になる。米国代表として10、14年世界選手権で金メダル。父・デル、弟・セスもNBA選手。ポジションはポイントガード。1メートル91、86キロ。

 ▽NBAジャパンゲームズ 1990年11月にジャズ―サンズ戦を東京体育館で初開催。ジャズにはその後、ドリームチーム(92年バルセロナ五輪米国代表)に選出されるジョン・ストックトン、カール・マローンが在籍していた。これまでにアキーム・オラジュワン(92年ロケッツ)、アンファニー・ハーダウェイ(96年マジック)ら数多くのスター選手が来日。03年の第6回まではレギュラーシーズンの公式戦で、16年ぶりだった19年からはプレシーズンマッチとして開催。

 《楽天・三木谷社長、元気の“きっかけ”お届け》NBAの試合を国内で独占的に放映、配信し、ウォリアーズともパートナーシップ契約を結ぶ楽天の三木谷浩史会長兼社長は「人気の2チームによるドリームマッチ。日本全体、世界全体が少しでも元気になるきっかけがお届けできれば」と好ゲームに期待した。最近の世界情勢から、着用したグレーのTシャツにはキング牧師の演説で有名な「NOW IS THE TIME TO MAKE JUSTICE A REALITY FOR ALL(今こそすべてのために正義を実現する時)」のメッセージ。チケットは4月中旬からNBA楽天の会員に優先的に発売される。

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